[日経平均株価・TOPIX(表)]

日経平均;26611.05;+224.42
TOPIX;1882.81;+22.05

[後場寄り付き概況]
 後場の日経平均は前日比224.42円高の26611.05円と、前引け(26548.82円)から上げ幅を広げてスタート。ランチタイム中の225先物は26530円~26620円のレンジで後半にかけて強含み。
ドル・円は1ドル=129.70-80円と朝方から1円以上も円安・ドル高水準に傾いている。アジア市況は総じて堅調で、上海総合指数がしっかりな一方、香港ハンセン指数は1%以上の上昇率で推移。

 都市封鎖(ロックダウン)が続く中国において新型コロナウイルスの感染ぺースに鈍化の兆候が見られていることで景気減速懸念が緩和。また、好決算を発表したアドバンテストや信越化などのハイテク・グロース(成長)株の上昇が全体を支援。さらに、本日まで開催されていた日銀の金融政策決定会合で、大規模な金融緩和策の維持が決まったほか、日銀は10年物国債を0.25%の利回りで無制限に買い入れる指し値オペ(公開市場操作)を原則として毎営業日実施すると決定。これを受け、為替が急速に円安・ドル高に傾いていることも日本株全体の支援材料に繋がっているもよう。


 後場の日経平均は前引け水準から一段と上げ幅を広げ、その後も上値を試す展開となっている。一方、前引け後に本決算を発表した商船三井は、今期減益見通しに加え、配当水準が大きく減る見通しが嫌気され、後場に入って大きく下落。郵船や川崎汽船も連れ安の展開となっている。

 セクターでは鉄鋼、輸送用機器、ガラス・土石製品などが上昇率上位に並んでいる一方、海運、サービス、その他製品などが下落率上位に並んでいる。東証プライム市場の売買代金上位では、キーエンス、ルネサス、デンソー、アドバンテスト、第一三共、サイバー、ファナック、ベイカレント、ソフトバンクG、トヨタ自、三菱UFJなどが大幅に上昇。一方、OLCが急落しており、郵船、商船三井、川崎汽船、任天堂、エムスリー、イビデンなどが大幅に下落している。