国際会計基準(IFRS)に基づく、DX事業の売上収益は前年同期比9.5%増の24.79億円、セグメント利益は4.32億円(前年同期は1.06億円の損失)となった。スカラコミュニケーションズでは、既存サービスが堅調に推移しているとともに、WEBサービスの大型案件リリース、新規SaaS開発やソリューションサービス型のエンタープライズ案件の獲得、共同開発等が順調に進んでいる。また、エンジニアの人材事業は、売上収益に寄与している。エッグでは、ふるさと納税事業のBPO業務受託及び業務遂行が計画通り進行した。ヘルスケア事業は、自治体のフレイル予防事業案件の獲得と事業浸透が進んでいる。
人材事業の売上収益は同6.8%減の4.53億円、セグメント利益は同63.4%減の0.47億円となった。採用支援サービス事業では、26年卒学生向けイベントの出展ニーズが新規/既存企業を問わず高い状態を維持、販売単価も上昇している。一方で、新規会員獲得数の低下及び今期における人材紹介の成約率が減少した。
EC事業の売上収益は同0.9%減の11.28億円、セグメント利益は同6.5%増の1.57億円となった。トレーディングカードゲーム(TCG)の中核タイトルの売上は順調に推移しているが、前期活況を呈した一部タイトルの一時的ブームが落ち着いた状況となった。一方で、配送業務の効率化とオペレーションコストの抑制により、生産性が向上した。
金融事業の売上収益は同2.9%増の6.24億円、セグメント損失は0.89億円(同1.26億円の損失)となった。
インキュベーション事業の売上収益は同6.0%減の1.16億円、セグメント損失は0.84億円(同1.27億円の損失)となった。ソーシャル・エックスでは「逆プロポ」各種サービスを通じて、官民共創による社会課題解決型の新規事業創出を支援している。スカラでは、主にグロースフェーズの上場企業に対し、共創型M&Aサービスを実施しており、成約に係る成功報酬の獲得があり、収益化を果たしている。