2. サービス内容
プロダクトサービス、コンサルティングサービス、プロフェッショナルサービス、動画配信型教育サービスの詳細は以下のとおりである。
(1) プロダクトサービス
主力のプロダクトサービスにおいてラキール<4074>は、アプリケーション開発・運用の基盤となるクラウド型システム開発・運用プラットフォームLaKeel DXと、LaKeel DXの部品群を組み合わせて開発したAPPSを提供している。
a) LaKeel DXの強み
LaKeel DXの強みは、高い柔軟性・自由度、高速開発、IT投資効率の向上、保守・運用の省力化にある。高い柔軟性・自由度によって、ユーザー企業は自社の業務に合わせてアプリケーションを開発できるうえ、LaKeel DX上の各種機能だけでなく、インターネット上に存在するシステムとWeb API※を介して自由に連携できる。機能部品(コンポーネント)の組み合わせと直感的で簡単なローコード開発によって、ビジネスの要求を実現する業務アプリケーションの高速開発が可能となる。LaKeel DXに蓄積された機能部品やデータはクラウド上で常に最新に保たれるため、「サステナブルアプリケーション」として長期にわたって利用することで、IT投資の効率向上につながっている。様々な運用機能を自動化しシステムを安定的に稼働できるため、保守・運用の省力化によって複雑な運用業務からユーザーを解放できる。
※ Web API(Application Programming Interface):APIはアプリケーションやプログラム同士が情報をやり取りするインターフェースで、別のアプリケーションなどから機能を呼び出す仕組みのこと。Web APIはWeb技術を用いて実現されるAPI。
b) LaKeel DXの部品群
LaKeel DXの部品群を組み合わせて開発したAPPSには以下の14種類がある。
このほか、ビジネスチャットツールLaKeel Messenger、企業向けストレスチェックツールLaKeel Stress Check、電子帳簿保存サービスLaKeel eDocument、高性能ワークフローシステムLaKeel Workflow、大企業向けID管理基盤LaKeel Passport、業務プロセス管理プラットフォームLaKeel Process Manager、アンケート収集管理プラットフォームLaKeel Survey、eコマースプラットフォームLaKeel Commerce、マイナンバー管理ツールLaKeel My Numberなどがある。また、生成AIなど最先端技術を生かしつつ、ラインナップの拡充を進めている。具体的には、チャットでの指示によって瞬時に画面部品を構築するLaKeel AI Navigatorや、従業員の日常業務を効率化するチャットシステムLaKeel AI Chatbotを開発している。また、LaKeel BIに生成AIを活用しチャットで誰でもインサイトが得られるLaKeel BI Conciergeや、LaKeel Data Insightに生成AIを活用して専門知識がなくても必要な情報を簡単に取得できるLaKeel AI Discoveryといった既存APPSの機能進化版となる製品も投入した。このほか、LaKeel DXとLaKeel HRで新機能を開発する計画である。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)