産卵の時期を終えて、バスがいよいよルアーに反応するようになってきました。

梅雨に向けて雨の多いこのシーズン、どのようにしてビッグサイズのバスを釣り上げればいいのでしょう?

ここでは、ラインスラックのフローティングポッパー・ロペを使って、春のビッグバスにアプローチしてみます。

春バスを釣るために知っておきたいのは何?

ゴールデンウィーク明けのバスは、産卵を終えたばかりで体力が落ちていました。

そんな体調で、横方向にバンバン移動していくルアーを追いかけるのは、とても酷なことです。

というか、あきらめて追おうとしないでしょう。

岸際近くの浅い水深エリアから少し遠退いて、ブレイクラインやボトムに沈木などが転がっている場所に、ひっそりと身を寄せていますよ。

全く何も食べないかというと、そんなことはなく。

自分の口元近くにふらふらと泳いで来た小魚や甲殻類などは、口にしているようです。

そうやって少しずつ体力を復活させるのに時間を費やし、そろそろ動けるかな?という状態になったら、次にどんな行動に出ると思いますか?

まずは、体格の小さなオスのバスが、岸際のカバーに浮上してきます。



そしてその周辺に付いている小動物を、片っ端から襲い始めるのです。

なにやらバシャバシャと水飛沫が飛び散っているところに、ラインスラックのフローティングポッパー・ロペをキャストすると・・・釣れました!

でもビックサイズには程遠い、オスのバスです。

メスはまだ、こういうエリアには出て来ていないのかもしれませんね。

春のビッグバスをロペで釣りたい!使い方やおすすめタックルを徹...の画像はこちら >>

ロペで誘いかけてみた!

そこで、ロペを使って誘いをかけてみます。

岸際のカバー周辺には、メスのバスは居ない!とします。

まだ深い層のブレイクライン沿いに腰を落ち着けていて、岸際の騒がしい様子を観察している!と想定するのです。

水面に浮くロぺを、岸際にキャストするのではなく、そこから少し沖合いの深場の真上に着水させます。



ロペの体内には、甲高い干渉音を発生させるための、タングステン鋼で出来たラトルボールが入っていますから、ロッドワークで揺らして音を鳴らします。

その際、移動距離はなるべく抑えてください。

前述の通り、メスはまだ産卵を終えたばかりで体力が元通りに復活していません。

キビキビ移動していくロペに、追いつきたくても追いつけないのです。

となれば、浮上して食い付いてくるなど困難を極めるでしょう。

しかしながら、移動距離さえきっちり抑え込めば、干渉音はボトム付近にいるメスまで届いているはずですから、ゆったりと浮き上がってきて音の発生源を探すかもしれません。


この様子を、我々アングラーは視認すればいいわけです。

まだ釣れませんよ、浮いて来て、そのまま帰ってしまいますから。

ロペのスカートに注目!

ロペには、最後尾にやや比重の高いスカートをぶら下げています。

横に引っ張れば尾ひれのように広がるのですが、静止しておくとボトムに向かって垂直に垂れ下がります。

垂れ下がったままのヒレの持ち主は、すぐには動き出せないことを、フィッシュイーターであるバスは知っています。

その姿がいかに無防備であるかを、そして襲いかかるのに絶好のタイミングであるかを知っているのです。

さきほど浮かせた沖合いの場所で、スカートが垂直に下がるまで放置してみましょう。



20秒もかかりませんが、それくらい放置してみると・・・大きなメスが浮いてきました。

スカートが垂直な状態になっているのを見るや、捕食スイッチが入ったかのように、豪快に食い付いてきましたよ。

このアプローチを選択せずに、食わせ要素の強いワームなどを放り込むと、先に小さなオスが食い付いてしまうでしょう。

釣られていくオスの姿を目の当たりにすれば、その日メスが我々の前で口を使うことはやめてしまうに違いありません。

ロペを用いて水面まで誘い出すからこそ、メスにたどり着けるというアプローチです。

春のビッグバスをロペで釣りたい!使い方やおすすめタックルを徹底特集

ラインスラック公式サイト

ラインスラックのロペを操るのにおすすめのロッドをピックアップ!

ラインスラックのロペは、全長7センチでスカートの先までなら15センチです。

ウエイトは23グラムもあるので、おすすめのタックルはベイトタックルになりますね。



6フィート前後のショートレングスなベイトロッドなら、コントロール精度の高いキャストが可能になりますよ。

春のビッグバスをロペで釣りたい!使い方やおすすめタックルを徹底特集

シマノ(SHIMANO) バスロッド バンタム ベイト バーサタイル 1ピース 160M テクニカルショート フットボールジグ テキサスリグ 小型スイムベイト

シマノから発売されている1ピース仕様のベイトロッドです。

張りとパワーを兼ね備えていて、軽く振るだけでしっかりと飛距離を伸ばしてくれますよ。

操作性は高く、取り回しもショートレングスのおかげでとてもスムーズです。

あまりしなやかに曲がり込むブランクスではありませんから、急なフッキング動作はダメ。

バイトの後、ラインをしっかり持って行かせてから逆方向にロッドを倒してフッキングをおこなってください。



ロペの移動距離を抑えるには、ラインをたるませることが大切です。

たるみを張って緩めて、そういう動作を繰り返しながら、ロペの内蔵ラトルボールを転がしてみましょう。

実売価格は3万円台と、やや高い価格設定ですが、扱いやすいスペックでこのショートレングスというのは、比較対象がほとんどありません。

もし短いロッドを持っていないようなら、最初の1本として購入を検討してみてはいかがでしょうか。

春のビッグバスの行動をよく観察して釣り上げよう!

春のビッグバスの特徴やロペの使い方、おすすめのロッドをご紹介しましたが、いかがでしたか?

ちょっぴり痩せている状態のメスですが、引きは強烈そのもの。

ビッグバスを狙って釣る方法を、いろいろ試してみましょう!

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