気の合う釣り仲間や家族といった少人数でも貸し切りで楽しめ、好みのターゲットでリレー釣りのリクエストができるなど、仕立専門船宿ならではの魅力をフォーカスする新連載。

初回はアクセス至便な東京湾奥金沢漁港から出船する蒲利丸を紹介します。

サービス精神旺盛な船長が東京湾の小物釣りを案内

アジやシロギス、カワハギなど東京湾の小物釣りを得意とする蒲利丸。

舵を握る蒲谷泰延(かばやひろのぶ)船長は明るい人柄でサービス精神が実に旺盛。

ビギナーが多い日は船長みずから出船前に釣り方のレクチャーをていねいに行いお客さんを楽しませる。

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希望すれば出船前に船長が釣り方のレクチャーを行ってくれる。

船長の夏のおすすめは?

蒲谷船長に夏のおすすめを伺うとライトアジ、シロギス、タチウオとのこと。

ライトアジは同船の一番人気で周年出船が可能。

船長は、「アジは少し前まで食い渋りが続いたんですが、ここにきて急によくなりましたね。型は20~25センチ級が中心で日によっては30センチ級も交じります。

釣れるアジは脂がしっかり乗っていて、どう食べても抜群においしいですよ」と言って笑顔を見せる。

釣り場は港からも近い富岡~横須賀沖の水深20~30m。

アンドンビシはオモリ40号と軽いので女性や子供も手軽に楽しめる。

シロギスもここにきて釣果が上向いてきたそうで、イシモチ交じりで20cm前後の数釣りが楽しめる。

釣り場は中ノ瀬の水深20m前後。

ライトアジとのリレーも可能で同船の人気メニューになっている。



アジのたたきにシロギスの天ぷら、まさに一度で2倍おいしい思いができる。

夏は走水~観音崎沖のタチウオも狙い目。

釣り方についてはエサ釣り、ルアー、テンヤのいずれでもOK。

好みの釣り方でタチウオとの駆け引きを存分に楽しみたいところだ。

なお貸し竿はエサ釣り用のみとなる。

9月からは船長も大好きなカワハギへも出船。釣り場は竹岡沖の水深30メートル前後でリピーターも多いという。

「ここ何年かは状況があまりよくないので、今年こそはよくなってくれるといいんですけどねぇ」と船長。

今後に期待したいところだ。

同船はレンタルグッズが充実している点も幹事にとってはうれしいところ。

貸し竿はもちろん、長靴やレインウエア、クーラーなども無料で貸し出してくれるから釣りが初めてという人も安心だ。

東京湾奥金沢漁港・蒲利丸

大型船で釣り座の間隔もゆったり。

安全に釣りが楽しめる船宿だ。

シロギス&ライトアジのコツ

蒲谷泰延船長に聞きました!

「シロギス釣りのコツはエサのアオイソメをていねいにハリに付けることと誘いですね。

置き竿でも釣れないことはないんですが、竿先をソフトに上下させて誘うほうが釣果はのびます。

それと子供さんが釣るときの仕掛けは絡みにくい胴つき仕掛けがおすすめです。

アジ釣りのコツはまめなタナの取り直しです。

タナは底から2メートルほどで、着底後、2回に分けてコマセを振ってタナに合わせて1~2分アタリを待ちます。

この動作を2~3セットやってアタリがないようなら仕掛けを回収してコマセを入れ直してください」

東京湾奥金沢漁港・蒲利丸

シロギスもライトアジもお土産はバッチリ!

蒲利丸を訪れたのは6月27日のこと。

神奈川県大和市の寺尾朋成さんが幹事を務めるグループがシロギス&ライトアジのリレー釣りで仕立てた船にお邪魔させていただいた。

当日は子供も6名乗船。

まずは船着き場で蒲谷船長による釣り方のレクチャーが行われ、大人はもちろん子供たちも真剣に聞き入っている。

皆さんひと通り釣り方を教わり、7時20分に出船。

東京湾奥金沢漁港・蒲利丸

30分ほど走った中ノ瀬の水深20m前後でシロギスからスタート。

評判どおりシロギスの活性は高いようで15~20cm級がいいペースで上がり、子供たちは初めて釣ったシロギスを手に大はしゃぎ。

ときおり20cmオーバーの良型やイシモチも交じり船上はなかなかの盛り上がり。



ほとんどの人が釣りは初体験と言っていたがなんとも楽しそうだ。

東京湾奥金沢漁港・蒲利丸

キスはファミリーフィッシングにピッタリ。

東京湾奥金沢漁港・蒲利丸

20cmオーバーの良型も。

東京湾奥金沢漁港・蒲利丸

イシモチも交じる。

後半には女の子がホウボウを釣り上げてきれいなヒレに興味津々の様子。

ひとまずシロギス釣りは大成功だ。

東京湾奥金沢漁港・蒲利丸

きれいなヒレを広げたホウボウが上がった。

11時より富岡沖の水深20m前後に移動してライトアジを開始する。

コマセが効くまで少々時間がかかったが、釣れ始めると20~25cm級のアジがポツポツを顔を見せるようになり、子供たちも本命を釣り上げては破顔一笑。

釣れるアジは黄金に輝き、丸まる太っていて見るからにおいしそうだ。

東京湾奥金沢漁港・蒲利丸

初めて釣ったアジに子供たちは大喜び。

アジの食いが徐々に上向き、幹事の寺尾さんはほぼ入れ食い状態。



「いや~、いい日に当たりました。今晩が楽しみです」と言って手慣れた手つきで次つぎにアジを釣り上げていく。

東京湾奥金沢漁港・蒲利丸

夕食は自分で釣った魚をさばいて食べる。子供の食育もバッチリ!

一方、子供たちはたまに掛かるサバの強烈な走りに大興奮。

アジよりもよく引くサバがもっと釣りたいという子供も。

東京湾奥金沢漁港・蒲利丸

暴れるサバに子供たちは大興奮。

結果的にアジ釣りも大成功で幹事の寺尾さんは25尾以上の釣果。

だれもが大満足といった様子で午後2時の沖揚がりを迎えた。

大人も子供も一緒に楽しめる蒲利丸のシロギス&ライトアジのリレー釣り。

この夏のファミリー釣行におすすめ!

蒲利丸のココが好き!

幹事の寺尾朋成さんに聞きました!「子供たちを連れてきて大正解の船宿です!」

「蒲利丸は今回初めて利用したのですが船長がとても優しく、初心者のために出船前に釣り方のレクチャーもしてくれたので助かりました。

料金もリーズナブルだし、子供たちを連れてきて大正解の船宿です。

帰宅後のアジの刺身とシロギスの天ぷらが今から楽しみです」とは幹事の寺尾さん。

当日は大人6名、中学生1名、小学生5名が乗船。

総額は6万2250円(ちなみに単純に人数で割ると1人約5200円)。

ご協力ありがとうございました。

東京湾奥金沢漁港・蒲利丸

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船は15トンの大型船で「20名までが釣りやすい」と船長

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東京湾奥金沢漁港・蒲利丸

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首都高速・幸浦IC方面から向かう場合は金沢漁港の交差点を左折。

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そのまま進むと金沢漁港の入口に着く。

東京湾奥金沢漁港・蒲利丸

入口を左折して直進すると船宿がある。車は隣接する駐車スペースへ。

東京湾奥金沢漁港・蒲利丸

蒲利丸の船宿。ほぼ正面に船着き場がある。

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隔週刊つり情報(2020年8月1日号)※無断複製・転載禁止

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