チヌをルアーで狙う際に、海や河川の底をなぞるようにして誘うケースがあります。
底の地形変化にチヌが定着し、獲物を待つ習性があるからで、ルアーをそこに届けることが重要です。
2022年シマノからリリースされる、ライズシャッド59F MRなら、長めのリップで底をノックしながら、チヌを誘うことができるでしょう。
詳しいスペックや、操るのに適したおすすめタックルをご紹介します。
ライズシャッド59F MRとは
ライズシャッド59F MRとは、2022年シマノからリリースされる、フローティング仕様のシャッドルアーのことです。
全長は59mmで、ウエイトは6gに設定されています。
コンパクトで軽いですから、広範囲を探るつもりならスピニングタックルのほうがマッチしているでしょう。
ライズシャッド59F MRの特徴をひとつずつ挙げていきます。
まずは、リップから。
ボディと一体成型で頭部アゴ下から突き出しているデザインになっていて、かなりのロングサイズなのが見てとれます。
細長いものの面積は広く、当然正面からの水流をしっかり受け止めることができます。
リトリーブを開始すると、底へ向かって泳ぎ始め、シャローエリアならそのまま底に接触するでしょう。
チヌが好んで生息しているエリアには、複雑な地形変化の底が多く、ゴツゴツとした岩や石・ブレイクラインなどが広がっています。
それらひとつひとつをなぞるようにしてスイミングしていくには、接触した瞬間に根掛かりするようではダメ。
接触を繰り返しつつも、上手く根掛かりをかわしつつ、チヌの目前を通り過ぎるようにアプローチしなければ、バイトには結び付きません。
ライズシャッド59F MRのロングリップなら、直進性が安定しますし、根掛かりも効率よく回避してくれるでしょう。
接触の際のイレギュラーなアクションやボディの揺れ・平打ちなども、バイトを誘発するにはじゅうぶんな要素といえます。
積極的にキャストを繰り返しながら、チヌの捕食スイッチをオンにしてみたいものです。
ライズシャッド59F MRとクランクベイトを比較!
チヌをルアーで狙う場合、小粒なクランクベイトで底を叩くことが多いです。
クランクベイトは浮力が高いので、底の地形変化や障害物に引っ掛かりにくいメリットがあるからでしょう。
でもその浮力のせいで、チヌが反応したときには遥か頭上に舞い上がっているケースがあり、バイトに結び付かないことが。
シャッドルアーなら、スリムボディで体内空気室が狭く、スローに浮き上がりながら誘うので、チヌが追い付きやすくなっています。
またスリムボディのほうが、チヌの口には入りやすく、しっかりとフッキングに持ち込める確率が高まります。
ライズシャッド59F MRを選ぶ理由が、明確に見えてきたのではないでしょうか。
計8種類のカラーバリエーションから選択可能なライズシャッド59F MR!
ライズシャッド59F MRには、合計8種類のカラーバリエーションが用意されています。
チヌ釣りで人気の高いカラーばかりなので、どれも欲しくなってしまいそうです。
●キョウリンイワシカラー
●キョウリンボラカラー
●キョウリンRHカラー
●キョウリンCCカラー
●キョウリンアカキンカラー
●キョウリングリキンカラー
●トウリンイナッコカラー
●トウリンシラスカラー
狂鱗・強鱗・透鱗カラーは、シマノオリジナルのウロコ模様をベースにしたホログラム仕様カラーです。
リアルなベイトフイッシュを表現するのに、とても適したカラーといえるでしょう。

ライズシャッド59F MRの水中スイミングシーンを収めた動画はこちら
ライズシャッド59F MRをキャストして操るのにおすすめのタックルを選んでみた!
それではライズシャッド59F MRをキャストしてリトリーブを繰り返すのに適した、おすすめのタックルをご紹介しましょう。
ロッドは、軽めでよくしなるブランクスの、スピニングロッドが適しています。
振り幅の小さなバックスイングでも、きっちりしなってルアーを前方へ押し出せるような味付けが求められます。

メジャークラフト トリプルクロスクロダイチューブラーモデル TCX-T782M黒鯛
メジャークラフトから発売中の、チヌ釣り専用スピニングロッドです。
全長は7.8ftもあるので、軽いルアーをロングキャストするのに長けている特徴を持っています。
ブランクスはチューブラー構造ですから、張りがあって復元力の強い腰でロッド全体を支えています。
適合するルアーウエイトは、5gから20gまでなので、ライズシャッド59F MRをきっちり背負うことが可能です。
ブランクスは、レギュラーファーストアクションですから、ビシッと振り抜くようにキャストできて、狙ったピンポイントへ送り込みやすいでしょう。
適合するPEラインは、0.6号から1.2号まで。
結構細目のラインを使っても、いきなりラインブレイクしてしまうことはありませんから、飛距離を伸ばすことも考慮して、使うラインの太さを決めてください。
実際にこのロッドを手に取ってみると、フランクスの強さがある印象を持ちました。
大きな負荷が掛かっても耐えせられるので、チヌとのやり取りに向いているでしょう。
実売価格は1万円台と、とてもリーズナブルな価格帯に設定されています。
メジャークラフトのトリプルクロスは、ブランクスの補強が突出していて、大物狙いの釣りにはとてもマッチしています。
ガチガチに硬いだけではなく、しなやかに曲がりつつも、主導権を魚に渡してしまわないトルクが備わっています。
フッキングしたらロッドを立てて、曲がり込んでいる状態をキープしてください。
水面までチヌを浮かして空気を吸わせることができたら、あとは時間をかけて弱るのを待ちましょう。

シマノ(SHIMANO) スピニングリール 20 ヴァンフォード 3000MHG
軽量でコスパ優秀なスピニングリールとして、高い人気を誇っているヴァンフォードシリーズの3000番モデルです。
ギア比は5.8対1に設定されていて、ハンドル1回転につき86cmのラインを巻き取ることができるようになっています。
実用ドラグ力は3.5kgで、最大ドラグ力は9.0kgです。
自重は200gと軽めで、 ハンドルの長さは55mmです。
スプール寸法は、直径が47mmでストロークが17mm。
ラインキャパは、モノフィラメントラインなら8lbを130m、PEラインなら1.2号を150m巻けます。
ボールベアリング数は、7個搭載しています。
実際に手に取って釣り場で試してみると、3000番とは思えない軽さに驚かされます。
ハンドル回転は滑らかそのもので、チヌからの負荷が掛かった状態でも、強引に巻いて引き寄せることができました。
ドラグレスポンスも良好なので、チヌが急に走り出しても、ラインブレイクに至ってしまうようなトラブルには、つながりにくいでしょう。
実売価格は2万円と、とても安い価格帯に設定されています。
チヌのキャスティングゲームはもちろん、シーバスやライトショアジギングなどにも転用しやすい1台といえそうです。
ボディ全体がブラックカラー基調ですから、市販されているさまざまなロッドとマッチしやすいのもメリットでしょう。
ライズシャッド59F MRを駆使して大型チヌを釣り上げよう!
ライズシャッド59F MRの特徴や使い方、おすすめのタックルをご紹介しましたが、いかがでしたか?
河口域でチヌを狙う場合、足元に気を付けてポイント移動しましょう。
岩の上に足を運ぶと、カンタンに滑って転んでしまうからです。
特にウェーディングでチヌにアプローチしている場合は、摺り足でゆっくり前進すれば、転倒トラブルは避けられるでしょう。
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