カワハギは、年中釣れる魚として、船釣り・投げ釣りなどのターゲットになっています。

独特なカタチをしたおちょぼ口で、アサリなどの貝をついばみにくるところを、効率よくフッキングして釣ります。



そんなカワハギの特徴や別名・釣り方・食べ方や、おすすめの船釣りタックルをご紹介しましょう。

カワハギとは

カワハギとは、フグ目カワハギ科に属している海水魚のことで、水深100mより浅い岩礁の並んだ場所に生息しています。

別名は地方によって異なり、かなり豊富なのが特徴です。

マルハゲ・マルハギ・キンツ・ホンカワ・バクチ・カワハゲ・クロギ・メイボ・ラケット・ホンハゲ・キンツハギ・ハゲコウベ・イトマキ・ホンハギ・デンボ・コウグリ・メンボオ・ツノギ・ビクシハギ・ゲンバ・コウベなど。

ここまで別名の多い魚は、なかなかいないでしょう。

カワハギの旬は、一般的には秋から冬といわれています。

理由は、食べて美味しい肝の部分が、パンパンに膨れ上がるからです。



でも、春に釣れたカワハギの身を食べてみましたが、白身でプリッと歯ごたえがあり、絶品の味でした。

肝はさほど大きくはありませんでしたが、身を食べるつもりなら、旬の季節に合わせた釣りのみにとどめるのは、ちょっともったいない気がします。

防波堤や磯場にも、接岸してきたカワハギが泳いでいるのを見かけるので、積極的にオールシーズン釣ってみることをおすすめします。

カワハギの体長は、25cm程度のものが多く感じます。

30cmを超えるものがたまに釣れると、大物をゲットした気分に。

おちょぼ口が特徴的で、その内側には鋭くて硬い歯が隠れています。


少々硬めのエサでも、カンタンに食い付いて千切っていますし、貝殻なども割ってしまうことがあります。

カワハギの体格は、正面から見て平たく、真横から見るとひし形のように見えます。

体色は、茶褐色で、白っぽく色が抜けた個体も泳いでいます。

体側の斑紋には、個体差が明確にあって、斑紋がほとんどないものもいます。

カワハギの表皮を指で触ってみると、とてもザラリとした感触が伝わってきます。

この表皮、どこか一点に切れ込みを入れて引っ張るだけで、するりと剥ぐことが可能です。


真っ白な身のみが残り、とても美味しそうな印象が、一層深まります。

カワハギの頭には、鬼のツノのような突起があり、オスはこの後方に背ビレに特徴があります。

まるで長い糸が伸びるように、背ビレの最初の軟条が糸状になっています。

メスにはこの糸のような軟条が存在しません。

釣れたカワハギのオス・メスを知りたいときに、とても分かりやすい特徴といえるでしょう。

カワハギの別名って知ってる?おすすめの釣り方+食べ方特集の画像はこちら >>

出典:魚図鑑

船釣りにおけるカワハギの釣り方はこちら!

カワハギの釣り方は、一般的には船釣りがメインになります。

最下部に30号程度のオモリをぶら下げて、それまでの間に複数の枝バリを配置。



そして最も上の部分には、集魚用のアトラクターが付いた中通しオモリを付けます。

これをボトムまで落とし込み、ロッドを上下に動かしながら、仕掛け全体を水中で躍らせるのです。

エサには、アサリの剥き身を使います。

乗合船の受付場所で販売していることが多いので、予約を入れるときに販売の有無を確認しておきましょう。

アサリの剥き身を、手のひらに乗せてみてください。

水管が2本、突き出しているのが分かります。


そして舌に似たカタチをしている部分を、ベロと呼びます。

内臓のことをハラワタといいますから、まさに内臓の収まっているところを、ワタと呼びます。

仕掛けのハリに、このアサリをエサとして装着してみましょう。

まずは、水管にハリを刺します。

注意したいのは、水管の出入り口にハリ先を挿入していくのではなく、水管の横っ腹をハリ先で貫きます。

その状態からハリを軽くひねり、ハリ先をベロに通してください。


全体的にコンパクトにまとめながら、ワタの中にハリ先を隠せば、装着はバッチリです。

仕掛けを投入してボトムを取ることができたら、ロッドを震わせてタタキという誘いをおこないます。

カワハギの目の前でエサが上下するので、食い付きたいのを焦らされる状態に。

そこから、ラインにテンションをかけるのを止め、たるませます。

このたるませによって、カワハギはエサを食い込むのです。

最後に聞きアワセをして、手元に重みを感じたらカワハギが乗っている証拠。

そのままリールハンドルを回して、上手くランディングしましょう。

乗合船の船長さんが、仕掛け投入の合図をくれるので、それに合わせて釣りを展開してください。

カワハギの美味しい食べ方!

カワハギの食べ方は、鮮度の高いものなら、刺身がおすすめです。

透明感のある白身で、身がとても締まっており、歯ごたえはバツグンでしょう。

カワハギの肝は、肝醤油にしたり、肝のタタキにして食べます。

こちらも鮮度の高い状態なら、生食できるでしょう。

寄生虫のアニサキスが付く魚なので、生食する場合はしっかり確認をおこなってください。

カワハギは、塩焼きや煮付け・ちり鍋・フライなどにしても、とても美味しいです。

味噌汁の具に使えば、奥深い風味のある出汁が取れます。

カワハギの別名って知ってる?おすすめの釣り方+食べ方特集
魚のアップ写真

出典:魚図鑑

カワハギの船釣りを楽しむのにおすすめのタックルを選んでみた!

カワハギの船釣りを楽しむのに適している、おすすめのタックルをご紹介しましょう。

ロッドは、軽くて2m前後の長さに設計されているベイトロッドがマッチします。

リールは、PEラインの1.5号を100m以上巻けるスプールを持った、小型軽量なベイトリールがいいでしょう。

カワハギの別名って知ってる?おすすめの釣り方+食べ方特集

ダイワ(DAIWA) 船竿 カワハギ X MH-180・R 釣り竿

ダイワからリリースされている船釣り用ベイトロッド・カワハギXシリーズのラインナップから、MH-180を選んでみました。

全長は1.80mなので、とても取り回ししやすく、船べりを叩いてしまうトラブルも防げるでしょう。

2ピース仕様で、仕舞寸法は94cmになります。

ウエイトは97gと軽めで、ブランクスの先径/元径は0.9/11.4mm。

適合する錘負荷は、25号から40号まで。

ブランクスのカーボン素材含有率は、89.0%に設計されています。

実際に手に取ってみると、とても軽くて操りやすく、負荷に対してしなやかに曲がり込むブランクスだと感じました。

実売価格は1万円台と、とてもコスパ優秀な価格帯に収まっています。

カワハギ釣りをこれから始めたい人に、おすすめの1本といえるでしょう。

カワハギの別名って知ってる?おすすめの釣り方+食べ方特集

ダイワ(DAIWA) 両軸リール 16 プリード 150SH-DH(2016モデル)

ダイワから発売中のロープロファイルデザイン系ベイトリール・プリードシリーズの中から、150SH-DHを選んでみました。

ギア比は7.0対1なので、ハンドル1巻きにつき79cmのラインを巻き取ることができるようになっています。

ウエイトは205gと軽めで、適合するPEラインは、2号なら150m巻けます。

モノフィラメントラインなら、3号を130m巻くことが可能です。

ハンドルの長さは100mmで、ボールベアリングは4個搭載しています。

最大ドラグ力は4kg、スプール径は36mmになっています。

実際に手に取ってみると、とても軽くて扱いやすい印象を持ちました。

これならタタキもたるませも、自在に繰り出せるでしょう。

実売価格は5千円台と、とても低価格に設定されているのが嬉しいです。

カワハギの釣り方をマスターして船釣りを満喫しよう!

カワハギの特徴や釣り方・食べ方や、おすすめのタックルをご紹介しましたが、いかがでしたか?

多くのアングラーに愛されている海のターゲットですから、ぜひあなたも今年からカワハギの船釣りを始めてみましょう。

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