レビュー

自分を変えたい。世の中の大勢の人がそう考え、勉強や行動変容に取り組んでいるだろう。

しかし、変えたいと思っていてもなかなか変えられない、面倒で長続きしない、そもそも取り掛かるのが面倒――。そんな人も大勢いるのではないだろうか。要約者自身、面倒なことは嫌いだし、自分を変えようと思ってもなかなか行動に移せない。
自分を変えるために、考え方や意識を変えるのではなく、環境や仕組みを変えることでうまくいくと著者は断言する。「面倒くさい」と感じるのは自然なことで、その気持ちをちょっとしたコツによって弱める。要領良くテキパキと物事を進めていく人は、そのコツを自分なりに掴み、実践しているのだ。
面倒なことは習慣化してしまうことで定型化され、生活の一部になる。例えば、生活の中で生じる「選ぶ」という行為は面倒だから、定型化することで選択しなくて済むようにするのだ。本書はこのような「面倒くさいこと」を「面倒くさいと感じなくする」ための心理テクニックなどを教えてくれる。
自分を変えるために、精神を鍛えたり、心理学を学んだり、急激な変化を自分に課すのは正直大変だ。しかし、本書で記される心理テクニックやコツは、今日からでもすぐに始められる簡単なものが多い。自分を変えたい方、やる気を出す方法を知りたい方、仕事のやり方を変えたいと考えている人に是非読んでいただきたい一冊だ。

本書の要点

・面倒なことは習慣化することだ。早ければ3週間で習慣となり、習慣となれば苦に感じにくくなる。
・やる気を出すには、自分へのごほうびを準備し、難しい仕事や勉強の後自分に渡すことだ。ごほうびは複数用意し、その中から1つ選ぶようにすると、よりモチベーションがアップする。
・全てに全力で当たるのは、誰にとっても難しい。仕事に優先順位をつけ、大事な2割に全力を尽くし、残り8割は手を抜く。それにより全体効率はぐっと上がる。



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