レビュー

突然自社の公用語が英語になった。縁のないデジタルマーケティングの知識が急に必要になった。

今の働き方に不安があり新たなスキルを身につけたいと思うが、学習が捗らない――。変化が激しく、アンラーニングが重要視される現代、こうした悩みを抱える読者も多いのではないだろうか。そんなときこそ、「学び方を学ぶ」という原点回帰をおすすめしたい。本書はあなたの人生を切り開くために、伴走してくれる心強い一冊だ。
著者は、英語・デジタル教育事業を展開するトライオン株式会社の社長、三木雄信氏だ。25歳でソフトバンクに転職し、孫正義社長の秘書を務めた経歴がある。常に最短最速で学び続ける必要があり、そのなかで「学び方」の重要性に気づいた。最終的には「学び方さえ知っていれば、生まれ持った能力や置かれた環境には関係なく、誰もが賢い人になれる」という結論に辿り着いたという。
三木氏の手掛ける英語コーチングプログラム「TORAIZ」は、これまでに6000人もの受講生の夢やキャリア実現のサポートをしてきた。本書を読むと、科学的な研究やTORAIZで実証された独学のノウハウが、体系的に理解できる。まるで学び方のコーチングを受けているような気分を味わえるだろう。
人生100年時代では、新たなスキルの習得はますます重要になる。
「学び方を学ぶ」という原点に立ち返りたいのなら迷わず本書をお読みいただきたい。

本書の要点

・大人が最短最速で目標を達成するためには、個別最適化された学習プログラムをデザインすることが重要だ。インストラクショナル・デザインにもとづく「7つのステップ」で、学習を個別最適化することができる。
・学習計画の前に人生計画を立てるようにしたい。将来達成したいゴールから逆算して、達成のための学びを重ねることが大事だ。
・学習目標のABCDモデルと自分に合ったテストを活用して、学習のゴールを明らかにしよう。
・「必要学習時間」と「学習可能時間」を知り、学習ロードマップに落とし込むことで、学習計画を視覚化できる。



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