レビュー
世界の情報量は増加を続けて今後も加速の一途をたどる、経済においても中国の次はインドやアフリカ諸国の拡大が予想される――。
普段耳にするこうした見解ははたしてその通りだろうか。
本書は債務、データ、気候、気温、人口動態、出生数、経済の7つをテーマに、スローダウンする世界を読み解いていく。
何かと「成長・飛躍・進歩」の必要性が叫ばれる今こそ、お読みいただきたい一冊だ。ややもすると焦燥感に駆られていた心が落ち着き、大局的なものの見方ができるようになるだろう。
本書の要点
・世界ではあらゆることがスローダウンし、これまで進んできた「大加速化」は終わろうとしている。
・スローダウンはとてもよいことだ。
・スローダウンをうまく把握するには、時間、変化、そして変化の速さを同時に示すことのできる位相ポートレートが有効である。
・過去5世代の間に起きた急速な変化は、歴史的に見て極めて稀な現象だ。あらゆることが安定に向かう現代では、変化のペースは遅くなる。
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