(fizkes/iStock/Getty Images Plus/写真はイメージです)今や日本でも様々なルートで違法販売されるようになったドラッグ。こうした薬は世界各国でも悩みの種であり、どの国も(合法であるものを除き)年々取り締まりを強化し続けています。


しかし、売る側の手段も多彩なわけですから、未だに世間に流通し続けているのですが近日イギリスでこのドラッグにまつわる恋人の悲しい事件が起こりました。


■家庭環境からドラッグに溺れる

現地在住のWayne Spenceさんは、昨年ドラッグが原因で急死。享年37歳であったことをイギリスメディア「Daily Mirror」が報じました。

彼は複雑な家庭事情をもって生まれ、小さいころから「家族のぬくもり」を知ることなく育ってきたそうです。

また学生時代にいじめを経験し、精神的苦痛から抜け出せなくなった彼はついにドラッグに手を出したとのこと。中でも、アンフェタミンに依存していた傾向がみられました。


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■ガールフレンドが協力

アメリカ合衆国やイギリスでは注意欠陥・多動性障害の治療に用いられるアンフェタミンは、同時に横流しも多く、高校や大学での乱用が最も頻繁だと言われている薬の一つ。

Wayneさんも乱用していたうちの一人でしたが、幸い彼にはSaraさんというガールフレンドがおり、近年はドラッグやアルコール依存症の治療へ共に通うなど悪循環でしかない生活から脱却するよう協力していました。


■それでも薬をやる

しかし、Saraさんの奮闘も空しく、Wayneさんは昨年6月アンフェタミンを含む複数のドラッグを服用し体調が急変。救急車を呼び、病院で治療を行いますがすぐに脳死してしまったことがわかりました。

セミナーや治療に参加していても、彼の身体を長年蝕んだドラッグはそう簡単に辞められるものじゃなかったのです。彼の死にSaraさんはとても悲しんだ上、自分の無力さを悔いたと話しました。

一度手を出したら中々辞められない、もしかしたら死ぬまで離れられないかもしれない...というのがドラッグの恐ろしさであることを改めて感じます。


■遺品からはまさかの...

Wayneさんの死から一週間後、遺品整理をしていたSaraさんは思いがけないものを発見。

彼からの婚約指輪でした。


Wayneさんは生前「健全な家庭を君と作りたい」と度々語っていたそうで、ドラッグをやった日も「今日が最後だから...」と思っていたのかもしれません。

しかし、その夢も今や実現不可能。Saraさんは指輪を見た瞬間涙を流したものの、彼は二度と帰ってこないという現実に心が痛んだと語っています。

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(文/fumumu編集部・AKO