山下智久(38)が猛プッシュされている。4月24日に主演連ドラ「ブルーモーメント」(フジテレビ系)がスタートすることを記念して、現在同局のハッピーアワー枠(昼帯)で「4月は山下智久たっぷり!」と題したキャンペーンが実施中。

主演作の「コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-」全3シリーズ(2008年、10年、17年)、「5→9~私に恋したお坊さん~」(15年)、「ブザー・ビート~崖っぷちのヒーロー~」(09年)、「プロポーズ大作戦」(07年)が順次放送される。民放見逃し配信のTVerでも過去の出演作が4本公開されているが、「コード・ブルー」と「ブザー・ビート」はランキングのドラマ部門でベストテン入りしている。


 山下にとって「ブルーモーメント」は、5年ぶりの民放主演作となる。舞台はSDM(特別災害対策本部)で、気象災害で脅かされる人命を守る現場が描かれる。山下演じる主人公・晴原柑九朗(はるはら・かんくろう)は、チーフで気象研究官だ。


 フジのドラマは7年ぶりで、前作は「コード・ブルー」の3rdシーズン。

同作は救命救急センターのフライトドクター研修生やドクターヘリ指導医たちを描き、月9枠で初めて医療系が取り上げられた。全シーズンの全話で2ケタ視聴率をキープする大人気作。18年に映画化されると興行収入が93億円となり、同年の邦画でトップに輝いた。


 同作は山下の俳優人生を大きく好転させたが、20年に旧ジャニーズ事務所(現STARTO ENTERTAINMENT)を退所。独立後は得意の英語を生かして海外を転々としながら、世界配信のドラマや映画、外資系高級ブランドのアンバサダーやデジタル楽曲ほか、グローバルに活躍した。22年の主演連ドラ「正直不動産」(NHK)で、日本の作品に復帰。

同作は今年1月期に続編が放送されたため、「ブルーモーメント」で2期連続主演となる。


“辞めジャニ”が連ドラ主演に返り咲くことは珍しくない。元SMAP草彅剛(49)は退所後もNHKや民放、配信ドラマや映画のオールジャンルで主役を演じており、退所4年後には主演映画「ミッドナイトスワン」で日本アカデミー賞の最優秀主演男優賞を獲得している。それでも、山下のような2期連続主演は異例だ。


 偶然にも今月からは、同じ辞めジャニの赤西仁(39)がマクドナルドの新テレビCMに出演。マクドナルドは昨年、旧ジャニ創業者のジャニー喜多川氏(19年没)による性加害問題を受けて、木村拓哉(51)の契約更新をしないと発表していたが、そのポストにかつての後輩が収まるのはなんとも皮肉。

赤西は山下より6年も前に旧ジャニを退所して、海外戦略を成功させたパイオニアだが、今年は山下が巻き返しそうだ。


■インスタのフォロワーはぶっちぎりの533万人超


「インスタグラムのフォロワーは、キムタクや赤西さんをはるかにしのぐ533.8万人。新旧ジャニでぶっちぎりです。2月に大親友のKAT-TUN亀梨和也さんとインスタライブをして、その後ライブに友情出演。4年ぶりに復活した“修二と彰”に、ファンは沸きました。機運が高まっているこのタイミングでドラマの過去作が見られて、最新作へつなぐ。

今作では自然災害とその現場が描かれるとあって、幅広い層が関心を寄せること必至。山下さんは再び新たなフェーズへ進む予感です」(エンタメライターの伊藤雅奈子氏)


 山下が体感する“青い瞬間”は、復活ののろしとなりそうだ。