石原さとみ(37)が主演を務めるドラマ「Destiny」(テレビ朝日系)が9日にスタートした。初回放送では、汚職事件に巻き込まれ自殺したとされる検察官の父を持ち、横浜地検検事になった石原演じる主人公・西村奏の大学時代が中心に描かれた。


 仲の良い男女グループの中で、亀梨和也(38)演じる野木真樹と恋に落ちるが、田中みな実(37)演じるカオリが奏に嫉妬し、奏の父の事件の何かをつかんだことをきっかけに真樹を呼び出し、車での無理心中を図るが、カオリだけが事故死するという衝撃的な展開が第1話では描かれた。


 今年元日に交際が報じられた亀梨と田中の共演の話題もさることながら、主演の石原と物語の要となるカオリを演じる田中は、それぞれ《何をやっても同じ役に見える》という声が多く上がる女優でもある。


 2人が今作でどのような演技を見せるのかにも注目が集まっていた。


■石原さとみの定番「早口低めのつぶやき→高音早口」のセリフ回し


「特に恋愛ドラマのヒロインを演じる際、石原さんは早口の低めの声でつぶやいた後、高音で叫び、早口になるセリフ回しや、大袈裟に見える演技などが特徴的で、視聴者からは《女版キムタク》と揶揄されることも少なくありません。一方、田中さんも大体は綺麗だったり優秀なのに、報われない不幸な女性の役や狂気的な役などが多く、今回も《いつも飛び道具みたいな役。TVerで観たけど田中みな実にしか見えなかった》《同じような役ばかりだね》という声があるように、やはり演じる役から“田中みな実感”が消えていない印象でした」(ドラマ制作関係者)


 さらに今回は、「主要キャストが全く大学生に見えなかった」という指摘も相次いだ。


「ただ、石原さんは、役によってメイクを変えるというこだわりと素材の良さを遺憾無く発揮し、《石原さんと矢本さんは違和感なかった》という視聴者の声のように、唯一主要女性キャストの中でも大学生を演じても違和感が少ないのは、女優として流石です」(ドラマ制作関係者)


 石原と田中は年齢だけでなく、美容に詳しいという共通点もある。同じ出版社とカメラマン、編集者という布陣で写真集を出したことがある石原と田中だが、写真集の売上げでは田中に軍配が上がる結果となった。さて、女性版キムタクの異名を持つ二人の今作における女優としての評価はどうなるのか。


「石原さんは2018年1月期放送のTBS系『アンナチュラル』のような、サスペンス要素のあるストーリーで静かめの女性を演じる際は、視聴者からも好評で、現状、役柄的にも騒々しい演技になりそうな場面もない。『何をやっても石原さとみ』というマイナスの評価にはならない可能性が高いでしょう。ですが田中さんは、今回も安定の狂気を感じさせる役で、さらに初回で亡くなってしまうという展開のため、これまでの印象を大きく変えるような場面も乏しい。

今作で『何をやっても田中みな実』の評価を覆すのは厳しいかもしれません」(同)


 TVerでは、同局GP帯史上最速タイで、見逃し配信が200万回を突破するなど好調ぶりを見せている今作。ますます上昇していく鍵を握るのは、やはり主演の石原になりそうだ。