近年、報道の中でジェンダーフリーの観点から男女の性差を限定する呼称が避けらるようになり、NHKや大手紙などを中心に、女優の肩書を俳優とするのが主流になっている。二股不倫疑惑を「週刊文春」に報じられた影響で、出演CMの動画や画像が次々に削除される中、19日、来年放送予定のNHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」への出演辞退が報じられたのが、永野芽郁(25)。

永野についても〝女優〟と報じたのは一部週刊誌などに限定されている。


 ここ最近、こうした傾向に女優自身が違和感を表明している。川上麻衣子(59)は今年2月、自身のXで次のように語っていた。
 
《最近肩書きを女優から俳優に代える場面が増えてきました。これも時代の流れなのでしょうか。元々男優さんは男優とは表記せず俳優や、役者とする方が多いようです。でも女優はその響きへの憧れもあり、私としては無くしたくないニュアンスがあるのですが、どう思われますか?》(現在は削除済)


 川上の投稿に反応した横山めぐみ(55)も、《私も常日頃から考えていることです。自分のことを俳優と呼ぶことに違和感を感じてしまい、自分から発信できる時は女優と言い張っております。女優という言葉の響きはとても美しいと思います》と賛同。
 
 今年1月の「女子SPA」のインタビューで、室井滋(66)もこう語っている。


■当事者が一番思い入れが強い


《女優でいいじゃんって思います。私は。

今さら俳優って言われてもなぁと思うし。女優のほうが、女が優しいって書いて、響きもいいじゃん。ほかの言動にしても、いまって、誰に気を使ってるのか分からないようなコンプラ問題がたくさんありますよね》


 女優という呼称をなくさなくていいという声や、今さら変える必要があるのかという声が上がったのは、主にベテラン女優陣からだった。
 
「池上季実子(66)や高橋恵子(70)も、女優の肩書が俳優に統一される傾向に違和感を持っているとインタビューなどで話しているように、長年、役者として活躍してきた女性ほど、女優という響きに特別感を持っている。看護婦や保母、スチュワーデスなど職業上の性差をなくすのがスタンダードになる中、主要メディアでは俳優で統一しています。確かに男性俳優をあまり男優と呼びませんが、その一方で、主演女優賞などの名称はそのまま残ったり、人気女優、国民的女優という書かれ方をしたりと、業界内でも俳優呼びについて杓子定規ではないかという議論されてきています」(芸能ライター)


 女優の俳優呼びに対する違和感の声は一般読者や視聴者からも少なくない。なにより当事者の声が一番重いのではないだろうか。


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