元環境相の小泉進次郎氏(44)が5月21日に農林水産大臣に就任したことで「進次郎構文」が再注目されている。
進次郎構文とは、同語反復、もしくは表現を変えただけで内容は同じ文章を繰り返す、または当たり前すぎることを言うことを指す「ネットミーム」。
例えば、2019年9月23日に国連気候変動サミットに出席した際、進次郎大臣から「今のままではいけないと思います。だからこそ日本は今のままではいけないと思っています」といった発言が飛び出しているが、これらをきっかけとしてネットユーザーがネットミームとして使うようになったという経緯がある。
そして農水大臣就任直後から、X(旧ツイッター)では、《コメがないなら、ライスを食べればいいんです!!》《米って田んぼでできるんですよ。知ってました?》といった、昨今の米不足になぞらえた投稿が続々。いわゆる「大喜利状態」と言われる注目のされ方をしているが、今回の小泉氏の大臣就任を期に“進次郎構文”が「さらに認知度を高める可能性がある」と指摘するのはITジャーナリストの井上トシユキ氏だ。
「『今のままでは』発言は環境大臣就任から1カ月経たないうちに出たものですが、今回においても、就任直後にご本人が何かキャッチーな進次郎構文でものを言えば、さらに燃え広がるのではないでしょうか。ネットミーム化する発言というものはネットユーザーから『からかわれる』という要素があるものが多い。岸田文雄前首相を表わす『増税メガネ』が猛威を振るったのもこのためです」
井上氏は発言の面白さによっては、今年の「新語・流行語大賞」も狙えるとも。ただ、間違っても意識的にウケを狙ったりするのは禁物らしい。
「昨今の米の価格の高騰に加え、都議選と参院選が間近に控えており、何げない発言があっという間に舌禍になって炎上しかねません。特に米の価格の問題ですが、先日、小学校の授業のゲストスピーカーを務めた際に気づいたのですが、子供たちが口々に江藤拓前大臣の失言を話題にしていました。子供たちですら話題にしているという中で小泉氏は農水大臣に就任したわけですから、その中で、ご本人がこれまでの持ち味を維持していくのか否かが実に興味深いです。
前任が舌禍で辞め、新任まで新たな進次郎構文で炎上したら目も当てられない。さて、本人の口から“新語”は飛び出すか?
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小泉進次郎氏は世代的には「氷河期世代」だが、その人生は一般人とは大きく違うものだったのは間違いない。関連記事【もっと読む】小泉進次郎×櫻井翔が話題で「谷間の1981年度生まれ」ついに覚醒! 「松坂大輔学年」「吉田沙保里学年」に遅れること20年以上…では、眠れる1981年度の覚醒について伝えている。