小栗旬(42)が「役者人生の最高傑作」と豪語した6月13日公開の映画「フロントライン」(ワーナー・ブラザース)の週末興行成績ランキングが16日に発表されたが、期待外れの第3位となったことで、関係者たちのため息が聞こえてくる。
5年前、豪華クルーズ客船で起きた、未曽有の謎のウイルス集団感染事件に、決して諦めない姿勢で挑んだ医療ボランティア的組織「DMAT」を描いたこの映画は、豪華なキャストも揃えられ、映画関係者の評価も決して悪いものではなかった。
「フロントライン」の出足が鈍い理由として、SNSでは《医療スタッフの働きには感謝の気持ちしかないけど、あんな酷い思いをしたコロナウイルス禍を思い出したくない。つらい》というコメントが目立つ。その一方で、小栗が社長を務める芸能事務所「トライストーン・エンタテイメント」の所属俳優・田中圭(40)の不倫疑惑騒動の影響もあるのでは……と指摘する芸能関係者もいる。
■シリアスな作品では観客を呼べない残念なジンクス
小栗と田中の付き合いはもう二十余年、2人が兄弟同然の関係であることは業界では有名な話で、騒動発覚直後に小栗が「田中を最後まで信じたい……」とかばったのも、強い信頼関係があるからだと言われていた。しかし世間一般的には「身内に甘過ぎる」とか、「社長として、危機管理能力の欠如を疑う」という指摘も出ている。
「日本の芸能界における役者の存在価値向上を掲げ、事務所社長に就任し2年。その意気込みは伝わっていますが、形として残した功績は事務所の大運動会ぐらいでしょうか。所属する綾野剛に“俳優の運動会ってなんっすか? 意味わかんない”と言われながらも、じかに感謝を伝える目的で開催した運動会は大成功に終わりました。しかし田中はいまだ会見も開かず、まるで時が解決してくれると、小栗が示唆しているような印象を持たれたままです。優し過ぎるのか煮え切らないのかはわかりませんが、そんな人物が命を救う指揮官を演じても、観客はしらけるだけですよね……」(芸能プロダクション関係者)
小栗には元々“シリアスな作品では客を呼べない”というジンクスも囁かれている。
(芋澤貞雄/芸能ジャーナリスト)