大野智を除く「嵐」のメンバーが、夏ドラマに勢ぞろいした。松本潤は「19番目のカルテ」(TBS系日曜)、相葉雅紀は「大追跡~警視庁SSBC強行犯係~」(テレビ朝日系水曜)、櫻井翔は「放送局占拠」(日本テレビ系土曜)、二宮和也の主演はないが、NHK朝ドラ「あんぱん」のアンパンマン誕生エピソードの回想シーンに、もう一度登場するのではないかと期待されている。


「グループ解散を発表した嵐は、いま一番話題性がありますから、各局ともメンバーを起用したドラマには期待してるでしょうね。実際、世帯視聴率でマツジュンは11.4%、相葉ちゃんも9.7%の順調なスタート、櫻井クンが4%台まで落ちてちょっと心配です。この夏のドラマは、解散後の各メンバーの行く末を占ううえでも注目です」(テレビ情報誌編集デスク)


 この4年半はそれぞれに活動して、二宮はTBS系日曜劇場で地歩を固め、松本は大河ドラマ主役、櫻井は日本テレビ系で報道番組キャスター、相葉はバラエティーのMCと居場所を見つけた。しかし、どこかに「嵐の──」という看板がチラついて、良くも悪くも、それが番組のイメージにもなっていた。今後はそうはいかない。さて、どんな活躍を見せるのか。


 二宮は渋い役も似合う役者になったことが、NHK朝ドラで亡き父を静かに演じて証明された。本格俳優として、映画出演のオファーも増えるはず。嵐で最も濃い顔のマツジュンは、ハリウッド系の映画やネットフリックス制作の時代劇でお声がかかりそうだ。


「櫻井クンは『放送局占拠』で、芝居もアクションもキレのなさがはっきり見えてしまっています。バラエティーのMCも存在感がない。嵐では優等生のお兄さん的な立ち位置でしたが、実はエンタメに向いていないのではないか。

ただ、報道番組のキャスターとしては好感度が高く、政界が放っておかないでしょう。次は占拠じゃなくて選挙かもしれませんね」(前出の編集デスク)


「大追跡」では、およそ頭脳明晰な捜査官に見えない相葉だけれど、バラエティーで動物相手や料理をしているときは人を和ませる。ドラマよりこっちだな。


「嵐は旧ジャニーズ系では珍しくトラブルなしの解散なので、これからもテレビ局もCMスポンサーも使いやすいですよ」(広告代理店営業マン)


 参院選の開票特番では、櫻井がキャスターを担当した日本テレビ系「zero選挙」が民放の視聴率トップだった。


(コラムニスト・海原かみな)


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