先の参院選に日本保守党の比例代表で出馬し、初当選した弁護士の北村晴男氏(69)が7月29日にX(旧ツイッター)を更新し、改めて石破茂首相を批判して話題だ。


 北村氏は23日から28日にかけ、石破首相について《醜く奇妙な生き物》と反復し、その表現が物議を醸していた。

さらに《間違いなく工作員です》と決めつけるX投稿をして、同じ弁護士の紀藤正樹氏からも《北村弁護士大丈夫ですかね。弁護士会への懲戒請求も出されたみたいです》などと心配の声が寄せられていた。


 それでも北村氏は投稿を続け、29日には《石破茂首相の行動は、私の価値観からすると全く美しくない》《このしがみつきは、私の価値観からすると美しくない》《この言動不一致は、私の価値観からすると、美しくありません》と連続投稿し、表現を置き換えながらも、批判を続けたのだ。


 北村氏は今年3月に終了した日本テレビ系「行列のできる相談所」でお茶の間にもお馴染みの存在であった。バラエティー番組などを手掛ける芸能プロデューサーはこう言う。


「『行列』からの政界入りは元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏、丸山和也弁護士に続いて3人目。橋下氏や丸山氏と同様、北村氏も舌鋒鋭く社会のイザコザを斬っていましたけど、そこで培ったテレビ的手法を今回の投稿でも使っているのではないでしょうか。炎上すると分かった上で、あえて暴言と批判されるような過激コメントを投稿しているようにも見えます。テレビで感情的に反論したり持論を展開するのがウケて、それで有名にもなったから、その成功体験を引きずっているのかもしれません」


 橋下氏は《コメンテーター気分が抜けないバカな国会議員が誕生した》と北村氏を批判したが、「もともとそうした気質をお持ちのようにみえます」と前出のプロデューサーは言う。



「行列」からつながる失言議員の系譜

 番組3人衆のひとり、丸山和也弁護士(79)は2007年の参院選に自民党比例代表で当選。関西弁で歯に衣着せずに発言する“丸山節”で知られたが、16年2月の参院憲法審査会で「今アメリカは黒人が大統領になっている。黒人の血を引くね。

これは奴隷ですよ」などと差別発言し、米メディアが「日本のトランプ?」という見出しつきで報じる事態となった。


「失言、暴言はいくつもあり、訂正したりしてきましたけど、ご本人は本当に反省しているのか分からない部分がありましたね。丸山弁護士と北村弁護士は不仲と言われていますけど、同じ穴のむじなとテレビ業界ではもっぱら」(前出のプロデューサー)


 かくしてまたひとり、失言議員が誕生したということか。


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「行列のできる法律相談所」の場外乱闘といったところか。【もっと読む】橋下徹氏と北村晴男議員のバトルが話題…「行列のできる法律相談所」出身者のいわくつき感…では、既視感あふれる2人のバトルについて伝えている。


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