女優の二階堂ふみ(30)とお笑いコンビ「メイプル超合金」のカズレーザー(41)が10日に結婚発表したことを受け、芸能マスコミは《意外》《衝撃》《サプライズ》などの見出しで報じ、結婚までのいきさつを取材している。


「お笑いタレントと女優というカップルは、かつての明石家さんまと大竹しのぶからあり、芸能界では珍しいことではなく、昨今も山里亮太と蒼井優、渡部建と佐々木希夫妻と、何組もみられます。

カズと二階堂さんもそうした系譜なのでしょうが、どのマスコミもほぼノーマークだった。それだけ意外な組み合わせだったということです」(スポーツ紙の芸能デスク)


 だが、「すぐに納得の理由のようなものが見えてきた」という芸能関係者も。YouTubeチャンネル「河田町姉妹のおしゃべりワイドショー」の小柳美江リポーターはこう言う。


「カズレーザーさんはお笑い芸人と言うより、インテリ芸人という呼称がぴったりくると思います。知性とユーモアを兼ね備え、バランス感覚があって、出すぎたりしないけれども、ご自分のポリシー、意見をしっかり持っていて、誰かに媚びたりすることがない。番組でご一緒させていただいた時も、いわゆる世間の空気を読み過ぎず、批判されるようなことも臆せずに発言されていて、とても信頼できる方だと思いました」


 その語録はSNS上で「名言集」としてまとめられるほどで、教育関連では「好奇心が一番、学問を育てる。次に劣等感」と言い、人生訓では「人間どうせ幸せになるのに、なんでそんなバッドエンドにしたがるの?」などと達観したような、意味深長なものばかり。カズの地元である埼玉県の地元関係者によると、「彼の母校の県立熊谷高校は、今も県内で存在感を示す屈指の進学校です。地頭のいい県北の生徒が集まり、卒業生の多くが多方面で活躍している」という。


 カズは“同志社大卒”が注目されがちだが、単なる受験巧者ではなく地頭のいい男のようだ。二階堂といえば、GACKTとW主演した映画「翔んで埼玉 」も代表作のひとつだが、“埼玉”という共通の話題も二人が良好な関係を築く上でプラスに働いたに違いない。



制服の第二ボタンをもらう約束を同級生とかわし、手づくりチョコをプレゼントしていた少女時代

「二階堂ふみも負けず劣らずの独自の感性があり、自立した姿勢で評価されてきました」とは前出の芸能デスク。


「沖縄県出身のひとりっ子で、シングルマザーのお母さんに育てられた彼女は、苦労もあるなか、自ら運命を切り開くような生き方をしてきました。ひとり暮らしをしていた高校時代はお米を買うお金にも事欠いて、芋ばかり食べていた時、遊びに来る友だちから『入場料』としてお米2合を徴収したとか、芸能界との両立で時間のなかった勉強にも打ち込み、1浪してAO入試で慶応大に進学したとか、とにかく前向きな姿勢が目立つ。『変化を恐れないし、変化に抵抗もない。変化を楽しめるのが私の強み』などという語録もあります」


 幼い頃から美少女として、名を馳せた二階堂だが、「中学時代の卒業式で好きな同級生の第二ボタンをもらおうと努力したり、高校時代に手づくりチョコをプレゼントしていた」そうで、恋愛にはかねてより積極的だったようだ。


 日本テレビの特番でカズレーザーと出会った2017年、いきなり「カズ様とお会いしたかった。お顔がカッコイイなって」と告白したと伝えられるが、これにカズレーザーが「様?」と目を点にすると、二階堂は「今日ずっとドキドキしていました」と続けていた。カズレーザーは「この後ゴハン行きましょうよ」と言っていて、このとき一発で相手をノックアウトしてしまったのかもしれない。「おしゃべりワイドショー」の平野早苗リポーターが言う。


「蒼井優さんが山里亮太さんと出会う前、山里さんの著書を読んで感動していたそうですけど、どちらかがファンというところから親しくなり、ゴールインという形が今流なのかもしれませんね」


 かくして、お似合いのビックカップル誕生となったようだ。


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 日刊ゲンダイ記者が埼玉県で現地取材した【埼玉イジリが話題 映画『翔んで埼玉』を観た県民の反応は】など、関連記事も必読だ。


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