人権規定にほぼ言及しないトンデモ憲法草案を地で行く展開だ。問題だらけの参政党が露骨な言論弾圧で炎上している。

参院国対委員長の梅村みずほ議員がX(旧ツイッター)の匿名アカウントを攻撃。訴訟をチラつかせて気に食わない投稿を削除させ、矛を収めたところで痛烈な反撃をくらい、笑いものにもなっている。良識の府のメンバーがこんなんでいいのか。


 梅村氏が絡んだのは「西麻布の母」を名乗るアカウント。参院選の最中から神谷宗幣代表をはじめとする参政党員の問題言動を面白おかしく批判し、話題を集めている。


 短期間でフォロワー数をぐんぐん伸ばしている「母」は、政界入り前の梅村氏がマルチ商法に関与した疑いを繰り返し提起してきた。すると梅村氏は10日、Xを通じて〈マルチ商法ははやっていないので、こちらのご投稿は名誉毀損になります〉〈証拠をご提出いただくか、ご投稿をお取り消しください〉と警告。〈法廷でやり取りできるのであればそのまま投稿を残しておいてください〉と畳みかけ、期限を設定して〈削除なさらなければ開示請求をかけさせていただくことを検討致します〉とドーカツしたのだった(引用部分は原文ママ)。


■「よほど痛いところを突かれて、過剰反応?」/b>


 スッタモンダで削除させた梅村氏は〈怖がらせてしまい申し訳ございませんでした。今後のご活躍をお祈り申し上げます〉と満足げに投稿していたが、コトはこれで収まらなかった。「母」が参政のあらゆる疑惑をぶち込んだアップテンポな楽曲「みんな気づいて」を動画投稿。インプレッションは600万回を突破し、かえって騒動が拡大している。


 参政を3年以上ウオッチしてきたライターの黒猫ドラネコ氏はこう言う。


「拳を振り上げて黙らせるような梅村氏のやり方は、従来の参政党ではあまり見られませんでした。アンチの相手をしている暇はないから、同じ土俵に立たないというスタンスでやってきた。よほど痛いところを突かれて、過剰反応してしまったのでしょうか」


 口封じはどう見てもヤブヘビだが、自分の疑惑が払拭できればそれでいいのか。


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 選挙漫遊を提唱するフリーランスライター畠山理仁氏の連載【参政党のトリセツ】【参政党躍進 ヒジョウシキな実態】など、関連記事は必読だ。


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