後半になってようやく物語が大きく動き出した、清原果耶(23=写真)主演の連ドラ「初恋DOGs」(TBS系=火曜夜10時)。《愛犬同士の一目ぼれから始まる こじらせ大人の3人の国を越えたラブストーリー》(公式サイトから)だ。

愛を信じないクールな弁護士・愛子を清原、動物しか愛せないこじらせ獣医・快を成田凌(31)、韓国財閥のワケアリ御曹司・ソハを日本のドラマ初出演の韓国人俳優ナ・イヌ(30)が演じている。


「TBS火曜ドラマは視聴者を“キュン”とさせることにおいては右に出る者がいないと言ってもいい枠。キュンだけではなく、前クールの『対岸の家事~これが、私の生きる道!~』のように社会問題も重くなりすぎないよう上手に取り入れていて、固定ファンが多い。ただ、残念ながら『初恋DOGs』は進展も遅く、ネットの盛り上がりもイマイチなんですよね。離脱者も多いようです」(エンタメ誌編集者)


 テレビの無料動画配信サービスTVerのお気に入り登録数は60.3万(8月19日現在)で、夏ドラマの中では8位あたりにランクインしているが、ほぼ横ばいで伸びがない。レビューサービスFilmarksでの評価も5点満点で3.0と微妙なところで、世帯視聴率も初回5.8%(関東地区=ビデオリサーチ調べ)から右肩下がり。8月12日放送の第7話は4.1%だった。


「とにかく恋愛面の展開が遅かった。それが視聴率が下がり、お気に入り登録数が伸びない原因かと。また、主人公の愛子は周囲からの期待も大きい、できる弁護士という役柄なのですが、その役を演じるにはいかんせん清原さんが若すぎる。清原さんは大人びて落ち着いたクールビューティーですから、実年齢よりは年上に見えます。とはいえ、今回の役はかなり無理があり、ドラマに入り込めないんです」と話すのは芸能ライターのエリザベス松本氏だ。


 ネット上にも《清原さんの役、何歳設定なんだろ。気になってしまう》《この役ならアラサーでバリキャリが似合う女優さん、ほかにいただろうに》などと年齢設定をいぶかる声が目立つ。


「清原さんはNHK朝ドラ『なつぞら』で当時17歳で30代の母親役を演じ、話題になったこともありましたが……今年公開の映画『片思い世界』では年齢相応の役で、こちらは安心して見られた。あまり表情を大きく変えるような演技をする女優さんではないので、今回のような落ち着いた演技だと無表情に見えてしまうというか、魅力が半減するような気がするんですよね」(ドラマ制作会社関係者)


■《ナ・イヌの無駄遣い》の声も


 ナ・イヌは韓国だけではなく日本でもファンが多いが、物語の展開がゆっくりだったせいか、《ナ・イヌの無駄遣い》という失望の声も出ている。前出のエリザベス松本氏は「それを言うなら、成田さんもそうですよね」と、こう続ける。


「成田さんの恋愛ものだと聞いて楽しみにしていたんです。成田さんは変幻自在の役者さんですが、個人的には恋愛ものでの色気の出し方がとてつもないと思っています。2019年公開の『愛がなんだ』、20年公開の『窮鼠はチーズの夢を見る』。特に『窮鼠』では、本来、男性に使う言葉ではないですが、『成田さんのファム・ファタール感……』とうっとりしてしまったほど」


 成田の恋愛もので出す破壊力満点の色気が「初恋DOGs」ではいまだ放出されておらず、残念でならないそうだ。


「違うキャスティングだったら評価も変わってきたのかもしれませんが、そもそも清原さんには“集客力”より、出ているだけで作品が締まる、印象をアップさせられる“格上げ力”に期待した方がいいのかも。主役より光る脇役がマッチする、数字より質の女優さんなのでは」(前出のドラマ制作会社関係者)


 右肩下がりの視聴率を食い止めるには、もはや残りの話数は多くない。


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