2024年10月期にフジテレビ系列で放送された、藤原竜也(43)主演の連続ドラマ「全領域異常解決室」が、来年26年に映画化されることが発表された。
同作は、藤原演じる主人公・興玉雅、広瀬アリス(30)演じるヒロインの雨野小夢ら個性豊かな登場人物たちが、人々の常識を超えた「不可解な異常事件」を解決していく超常現象ミステリー。
当時は、放送回を重ねるごとに、日本神話をモチーフに、人間を守り続けてきた神と新たな世界の神の戦いが始まるという展開がネット上で話題を呼んだのだが……。さる映画関係者はこう話す。
「全10話の平均世帯視聴率は5.2%。悪い数字ではないが、決して大ヒットしたわけではなかったが、なぜか映画化が決定してた。そうなった背景には、フジの切実な事情があるようです」
フジといえば、中居正広氏(52)と元女性アナウンサーのトラブルから端を発した一連の問題で、大半のCMスポンサー企業が出稿を見合わせた。徐々に戻りつつあるものの、大幅な収益減となっているのは周知の通り。
「収益減を埋め合わせるため、今後、映画事業に力を入れるという方針のようです。来年は木村拓哉主演の『教場』、織田裕二主演の『踊る大捜査線』シリーズの最新作の公開が決定済みでヒットが見込める。『全領域』に関しては、そんな目論見の一環として白羽の矢があたったようですね。当たればもうけものぐらいの考えなのでは」(前同)
確かに豊富な「IP(知的財産)」で、広告収入の減少を埋め合わせようと考えるのはテレビ局としては自然な流れ。
「アニメ畑を歩んできた清水新社長がトップですから、今後、同社のアニメコンテンツの映画化などもどんどん出てくるかもしれません。ちなみに『鬼滅の刃』に関しては、製作委員会には入っていないのにも関わらず、過去の作品を七夜に渡って一挙放送するなど、いっちょ噛みした意図が、ミエミエです(笑)」(前同)
ともあれ、局の“オトナの事情”で映画化とささやかれる「全領域異常解決室」。
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