阿部サダヲ(55)主演で、松たか子(48=写真)が共演している連ドラ「しあわせな結婚」(テレビ朝日系=木曜夜9時)が好評だ。レビューサイトFilmarksでの評価は5点満点で3.8(8月20日現在)。

《今期唯一これだけ見続けてる》《このキャストで大石静さんだもの間違いない》などと好意的な書き込みがズラリと並ぶ。


 大石静氏といえば、昨年のNHK大河「光る君へ」の脚本も手掛けるなど、“大人の恋愛を描く名手”で知られる。


「大石さんの脚本もさることながら、やはり松さん人気も大きいでしょうね。《松たか子出てるドラマなんでも当たりなんでは》なんてレビューもあるほどで、《奇麗だけど不思議な人》を演じさせたらトップクラスの女優さんでしょう」(元テレビ誌編集長)


 8月14日に放送された第5話の世帯視聴率(関東地区=ビデオリサーチ調べ)は5.4%と、“合格点”とは言い難いものの、テレビの無料配信サービスTVerのお気に入り登録数は86.4万。夏ドラマの中ではトップ3にランクインしている。


「老若男女に広く長く支持される女優さんには、共通点がいくつかあります。演技力は当然として、人柄、存在感、清潔感に加えて個性。松さんは5つ全部揃っている、数少ない“5冠”の女優さんかも」と話すのは、大手広告代理店関係者だ。


 言うまでもないが、松の父は歌舞伎役者の松本白鸚(83)、兄は松本幸四郎(52)という“お嬢さま”。


「もちろん育ちの良さは感じますが、松さんは撮影の合間に普通に食べ物の話で盛り上がったり、共演者やスタッフと分け隔てなく自然体で接してくれる。いい意味で“大物女優感”がないので、現場のウケがものすごくいい。その噂が外部に漏れ伝わって世間の支持率も上がっていく。

オファーが途切れないわけです」(制作会社ディレクター)


 松は2007年にミュージシャンの佐橋佳幸(63)と結婚、2015年に母になって以降も“スキャンダル”はない。


「スポンサーのウケも抜群で、自ら『実は緊張しい』と明かす親しみやすさもあるのに、私生活を切り売りしないので、どこかミステリアスな存在というのもいい。フェロモン過多の美女は同性の反感を買いがちですが、松さんは控えめ、年代ごとの自然な美しさを感じさせる。あの歌唱力も個性のひとつです。松さん本人は自分の声を『変な声』と言っているそうですが、『アナ雪』の歌で世界的に実力を認められているわけで、ご謙遜でしょうね」(前出の大手広告代理店関係者)


 松の“5冠”にもうひとつ足すとすれば、ヒット作、話題作に恵まれてきた「強運」か。


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