甲子園球場での連日の熱闘が、X(旧ツイッター)を席巻中だ。8月19日の準々決勝で、県岐阜商が春夏連覇を狙う横浜(神奈川)に延長サヨナラ勝ちすると、「県岐阜商」などの関連ワードがトレンド入り。

第32代米大統領のフランクリン・ルーズベルトが発言した「ベースボールで一番おもしろいスコアは8-7だ」と同スコアだったことから、「ルーズベルトゲーム」もトレンド入りとなった。


 試合後、横浜の村田浩明監督(39)は「甲子園中が3対7ぐらいの感じを受けまして」と振り返ったが、「事実、県岐阜商アルプスは大応援団と声援で揺れ、満員の観衆がそれを後押しするような熱気に包まれていました。昨夏の甲子園で8強入りし、『大社旋風』を巻き起こした大社高校(島根)応援団のトランペットが鳴り響き、球場がサウスポーで一体になったときと同じかそれ以上のパワーでしたね。それがお茶の間に伝わり、ネットの盛り上がりにもつながったのでしょう」とは現地マスコミ関係者。


「それだけではありません。たとえば、初戦で敗れてしまいましたが、健大高崎(群馬)のスタンドに袴姿の女子大生がずらりと並び、大声を張り上げて応援する姿が注目されていました。弾けるような笑顔で球場を鮮やかに彩り、彼女たちもSNSを賑わせていましたし、関東一(東東京)は女子マネジャー18人も話題になり、『涙と絆の夏物語』などと取り上げられていた。ピンク・レディーの『サウスポー』のように、『魔曲』と呼ばれる曲を独自にアレンジした応援歌を披露したり、独自の振り付けをする高校生たちも増え、エンタメの舞台としても、盛り上がっているんです」という。


 ドラマや映画のようにドラマチックで、手に汗握るドキドキや球児ら今の高校生たちの青春物語も相まって、エンタメ発信力の場となっているのかも知れない。


■朝ドラ女優や話題の女性政治家をも呼び寄せる求心力


 NHK連続テレビ小説「こころ」(2003年前期)などに出演した女優の中越典子(45)は、母校・県立佐賀北高の初戦を現地観戦したことをSNSで報告。《行ってよかった いい試合 粘り強く頑張ってたぁ 素晴らしい》などとコメントした。


 19日の準々決勝には、元SPEEDで自民党参院議員の今井絵理子(41)が沖縄尚学の試合を球場で観戦。

《うちなー魂が燃え、沖縄の心が響く》などと、こちらもSNSに投稿したことで、“国会議員の仕事をロクにしないのに…”などとまたぞろ批判されているが、スポーツのジャンルを越えて盛り上がっている裏返しと言えなくもないか。


 かくして、熱波を吹き飛ばすほどの甲子園旋風が2025年の日本列島の夏を吹き抜けている。


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