このろうばいぶりは、ちょっと異様だ。日本維新と自民党が接近していることに、国民民主の玉木雄一郎代表(56)が焦りまくっている。
維新創設者の橋下徹元大阪府知事(56)や、吉村洋文代表(50)の言動を取り上げ、玉木代表は19日の会見で「私の感覚からすると、もう連立まっしぐらという感じだ」と決めつけ、「かりに自民、公明、維新が連立することになったら、ほかの野党の意見が通らなくなる」と、維新の連立政権入りを牽制。
2日には、野党7党が衆院に共同提出したガソリン減税法案に軽油が含まれなかったことについて「維新は地方に根差した政党。地方の税収が減る分については慎重だった」とユーチューブで発言し、軽油が入らなかったのは維新が反対したからだ、と訴えていた。
しかし、言いがかりだったのか、維新側は「事実ではない。軽油に関しては来年4月からやろうと申し上げている。3党(立憲、維新、国民)でも政調会長間で話してきた」と真っ向から反論。
玉木代表が、維新の連立入りを決めつけたことに対しても「政治家が他党の動きを話すのは意図がある」と、打ち返している。
■連立入りを阻止したい
ここまで玉木代表が維新に文句をつけているのは、維新に連立入りされたら、自分たちが「用済み」となることが分かっているからだ。
「昨年の衆院選後、玉木代表がスポットライトを浴びているのは、自公政権が過半数を割っているからです。少数与党の石破政権は、野党の協力を得ないと予算も法案も通らない。自公政権にとって国民民主は、数を確保するための大事な提携相手ということです。
玉木代表のホンネは、維新より先に「連立入り」することのようだが、国民民主の支持母体「連合」は、絶対に国民民主の連立入りを認めないつもりだ。
連合の「参院選総括案」は、野党は1人区で自民に勝ち越したとして「立憲、国民の両党が力を合わせれば結果をだせる」と評価し、連立政権入りを牽制している。
玉木ブームもあだ花に終わるということか。
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