「ポスト石破」の本命と目される小泉進次郎農相(44)にまたもトラブルが浮上している。会長を務める自民党神奈川県連の党員数急増をめぐり、総裁選(10月4日投開票)で「進次郎票」につながらないとみて党員資格を取り消した疑いが持ち上がっているのだ。

30日、週刊文春電子版が報じた。神奈川県連常任顧問の牧島かれん元デジタル相が陣営関係者や支援者にステマを指示したことが発覚し、広報班長辞任に追い込まれたばかり。不正選挙のそしりは強まる一方だ。


 党総裁選挙管理委員会は27日、総裁選の選挙資格がある党員らの数を訂正。神奈川県が826人増え、5万8170人になったと発表。全国では91万5574人から91万6400人となった。選管は「一部党員の継続の意思の確認に齟齬があった」と説明しているが、「齟齬」のひと言で片づけられるのかどうか。



神奈川県連は「取材対応できない」

 文春によると、神奈川県連が資格を抹消したのは昨秋の衆院選で落選した元職が勧誘した党員。今年の6月20日付で処理された。この党員らは1年前の総裁選では高市早苗前経済安保相(64)に票を投じたという。


「一度も選挙区で勝てなかった元職は昨年末に支部長を解かれ、県連と折り合いが悪い。県連が『将来の総理候補』として支えてきた進次郎氏を支持しない可能性が大。

それで県連幹部が元職の抱える党員をノーカウントとしたのではないか、というウワサが駆け巡っていた」(自民関係者)


 コトの経緯を神奈川県連に尋ねたが、「きょうは取材対応できない」とケンもホロロ。抹消された党員から「投票用紙が届いていない」と連絡を受けて明らかになり、資格を回復させて投票用紙を送付したと報じられている。


 進次郎氏は1日から2日間の日程でフィリピンを訪問。ASEANと日中韓による農相会合に出席するため、最終盤に戦線を一時離脱する。「とってつけたように公務で外遊すると言い出した」(自民幹部)というから、敵前逃亡か。高市氏はキャラ変して支持拡大を図り、ダークホースの林芳正官房長官(64)がモーレツに追い上げている。急失速する進次郎氏の勝ち星はますます微妙になってきた。


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 小泉進次郎氏の総裁選をめぐる動向は【もっと読む】【さらに読む】で詳しく報じている。


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