「ポスト石破」を決める自民党総裁選(4日)は最終盤に向かって混沌としてきた。本命視される小泉進次郎農相(44)が失速。
投開票まで残り3日となった1日、進次郎氏はASEANと日中韓による農相会合に出席するため、成田空港を発ち、フィリピン・マニラへと飛び立った。外遊日程は2日間。党総裁選挙管理委員会がセットしたきょうの公式日程はすべてパスし、大阪市の演説会、ネット番組「アベマプライム」は演説動画などで対応するもようだ。党内から「とってつけたように公務と言い出した」(党幹部)と冷ややかな声が上がるのは、文春砲から「逃げた」と見られているためだ。
進次郎氏は1日午前、「2025年9月30日夜配信の週刊文春オンラインの報道について」と題した文書を発出。記事の詳細には触れず、〈事実に反する内容を印象付けるもので、自民党総裁選に不当な影響を与えかねない記事であり極めて遺憾です〉などと主張し、抗議するとした。石破首相が退陣を表明する10日前に仲間内で決起集会を開いたり、会長を務める神奈川県連が高市に前回投票した党員らの資格を恣意的に抹消した疑惑を否定した格好だ。
「進次郎陣営は国会議員だけでも100人ほどの大所帯。
党員の投票締め切りは3日だが、各都道府県連は1日午前中に投票ハガキの投函を済ませるよう呼びかけてきた。
日本テレビによる党員・党友と国会議員の動向調査(1日)によると、進次郎氏と高市氏は僅差。党員・党友票は高市氏がリードを守っているが、党内随一の人寄せパンダが逃げ切るか。投票箱のフタが閉まるまで分からなくなってきた。
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