【その他の写真:中国でも人気の高い、タンチョウ鶴(中国ジャロン自然保護区)】
土葬がメインだった中国。あんなに広い領土の中で、最近は、土葬できるスペースがなくなり、火葬がポピュラーになってきている。しかし、中国で、上級国民と呼ばれるお金を糸目をつけずに使える国民は、相変わらずの土葬にこだわっている。主に、亡くなった人の遺言だったりもする。しかし、公的には、火葬をしなければならない。
そこで、死んだ身体=遺体を調達してくる「裏の仕事」がある。人口の多い中国のこと。ホームレスなど、いなくなっても誰も探さない遺体は、なくはない。なくはないけれど、そう簡単に見つかるわけでもない。
2017年のこと。
その少し前に、同じ広東省に住む富裕層の男性が、癌で死んでいる。そう、土葬は、この男性の遺言だった。
富裕層の男性の代わりに、36歳の男性が、生きたまま火葬された。立派な殺人だが、36歳の男性の生き死にが、富裕層の家族が知っていたかは永久に謎だ。家族は、仕事人に、約178万円支払った。拉致犯が、約150万円。ブローカーが28万円分け合った。
幸いなことに~殺されて幸いなことという表現はないが、36歳の男性には家族がおり、警察に失踪届を出した。
裁判の結果、拉致犯には、「死刑」と~理解に苦しむが~同時に、「執行猶予」の判決を受けた。控訴が行われたが、2020年末棄却された。
【編集:fa】