【その他の写真:激やせ女性のイメージイラスト】
そんな韓国で、2005年にティム・バートンが作成した「コープスプライド(幽霊花嫁)」がヒットしているそうだ。この映画は実写ではなく、生の俳優陣は登場していない。人形劇風のアニメというものだろうか。ヒロインは、幽霊でももっと太っているだろうにと思われるほど、骨皮筋衛門だ。
韓国の女性たちはこのヒロインのようになりたいと、ダイエットに励んでいるという。骨に皮が張り付いているほど瘦せていることが、理想だ。
韓国では、骨痩せを実行している人を、「プロアナ」と呼ぶ。プロアナとは拒食症などの精神疾患ではなく、ライフスタイルとして食べることを拒絶することだが…筆者には十分精神疾患に思えるが。
まったく食べないわけではない。500mlの牛乳1パック。リンゴ1個。カニカマ1本。牛乳が345キロカロリー、リンゴが138キロカロリー、カニカマが14キロカロリー、一日の総カロリー497キロカロリー。10代~20代の女性が一日必要とされているカロリーは、2100キロカロリーから1700キロカロリー。
しかし、497キロカロリー摂取している女性は大食いらしく、1日300キロカロリー以内に収めるのがコープスプライドへの近道説すら流れている。1回の湯船につかる入浴で300キロカロリーは丸ごと消費できる。
筆者も若いころそうだったが、ダイエットにはまってしまうと、親や周囲の声はまったく無視になる。幸いというか残念なことに、田舎の丸々とした女子高生は3カ月目くらいで布団から起きられなくなり、祖母にしこたま怒られる。「年頃になったら、しゅーっとするから、なにやってんだ!」と。
若年時の女性が過度なダイエットに落ちいた場合、まず生理が止まる。そして将来的に、妊娠も難しくなる。
アニメキャラと、人間は違うことを、政府が舵を取ってきちんと啓蒙していく。新大統領が公約にしないだろうか…。
【編集:fa】