2023年9月3日から9月15日まで、JICA(独立行政法人国際協力機構)は、フィリピンのミンダナオ島に2019年に発足したバンサモロ自治地域の、バンサモロ議会農水産農地改革委員会・議員や、バンサモロ暫定自治政府の閣僚など25名を日本に招聘する。

その他の写真:バンサモロ議会で演説する、JICA(独立行政法人国際協力機構) 田中明彦 理事長 「JICA提供写真」

 ミンダナオ島ではフィリピンからの分離独立を目指すイスラム教徒の住民が1960年代から武装闘争を開始し、2014年の包括和平合意で高度な自治が認められた。


 訪問団一行は、50年に及んだ紛争からの復興とその中心となる農水産業の振興、そして新しい自治政府のガバナンスの推進のため、広島と東京で官民の取り組みを視察し、関係者と意見交換を行う。JICAは1990年代からガバナンス支援、生計向上やコミュニティ開発、正常化支援、インフラ整備や中小企業育成等の経済開発支援など多岐にわたる協力を実施し、バンサモロ和平プロセスを継続的に支援している。
【編集:Eula Casinillo】