日本料理の基本といわれる醤油とだし。和食をおいしく作るためには、醤油の使い方、だしの取り方に精通しなければなりません。

ところが、だしと醤油を合わせた白だしという調味料があり、これを使うとびしっと味が決まるので便利です。

そこで、七福醸造株式会社(以下、七福醸造)に、白だしのおいしい使い方について聞きました。七福醸造は、1978年に白だしを日本で初めて開発・販売した会社です。

そもそも白だしとは?

まず、白だしがどのようにして生まれたのかを聞いてみたところ…。

白しょうゆに、鰹、昆布、椎茸などのだしを加えたものが、白だしです。

もともと、七福醸造の白しょうゆを使っていた料亭の板前さんから、「茶碗蒸しを作る時にだしを取るのに時間がかかる。白しょうゆにだしを加えた便利な調味料を作ってほしい」と依頼されたのが開発のきっかけです。

だし入りの白しょうゆですので、これだけで料理の味付けOKの便利な調味料です。

白だしは時短のために作られたものだったのですね。料亭で使われるものなので、だしのうま味がたっぷり。もちろん、家庭でも役立ってくれます。

白だし、使いこなせてる? 元祖メーカーに聞いたコツに「すぐできそう!」
だしの写真

提供:七福醸造

白だしの上手な使い方

七福醸造におすすめの使い方と聞いたところ、このようなアドバイスがありました。

七福醸造の白だしを15~16倍に薄めるだけで、お吸い物が完成します。溶き卵や小口切りネギなどを加えれば、さらにおいしくお召し上がりいただけます。

また、肉じゃがなどの煮物の味付けにもピッタリです。素材の色が生きた、だし感タップリのおいしい煮物ができ上がります。

意外と簡単に使えそうですね!そのほかにも、このような使い道があるといいます。

和洋中、何にでも少し加えてみてください。隠し味としておいしさがプラスされると思います。

希釈するだけで、お吸い物になるのは大きなメリットですね。

だしの味が効いており、何に使っても隠し味になるとのこと。

しかも透明なので、料理に色が付かないのも嬉しいポイントです。

白だしを使う上での注意点

便利な白だしですが、以下の点に注意すべきだそうです。

白しょうゆがベースですので、薄い琥珀色をしています。

そのため、ついつい多めに使ってしまいがちですが、原液にはしっかり味が付いており、使いすぎると塩辛くなってしまします。

レシピがある場合はレシピ通りに、もし自分の感覚で使う場合は、まずは少量ずつ味を見ながらお使いいただくことをおすすめします。

白だし、使いこなせてる? 元祖メーカーに聞いたコツに「すぐできそう!」
だしの写真

※写真はイメージ

白だしは、それぞれの料理に合わせて希釈して使えるように、濃縮されています。

そのため、レシピ通りに入れるのが基本。目分量なら、少しずつ味見をしながら入れることを忘れないでくださいね!

[文/高橋モータース@dcp・構成/grape編集部]

取材協力七福醸造株式会社