比叡山と高野川に挟まれた京都・八瀬(やせ)に、“再生”をコンセプトとした話題の宿「moksa(モクサ)」が誕生した。
大きな特色は、サウナの聖地と呼ばれる「サウナしきじ」が実家の、サウナ美容家・笹野美紀恵さんがプロデュースした完全プライベートサウナだ。
「moksa」とは、古代インドの梵語で“解脱”や“解放”を意味し、訪れた人々が疲れた身体と心を清め、生まれ変わるような体験をしてほしいという想いが込められている。
民族的モダンに仕立てられた館内では、比叡山の草木を用いた焚火レストラン「マーラ(MALA)」や、薬草茶が味わえる「帰去来(ききょらい)」、3種の素材を活かした3種のプライベートサウナ「蒸庵(ジョウアン)」などが、旅人をやさしく迎え入れてくれる。
日本最古の蒸湯文化からインスピレーション静岡にあるサウナの聖地、「サウナしきじ」の娘・笹野美紀恵さんが手掛けた「蒸庵」は、八瀬に残る“窯風呂”という日本最古の蒸湯文化からインスピレーションを受けて作られている。
八瀬には、古くは平安時代、壬申の乱で背中に矢傷を負った大海人皇子の傷を癒すため、“窯風呂”が村人から献上されたという記録も残っているという。
八瀬の小原女文化を象徴する“炭化した薪”をテーマに、“無”をイメージした空間。壁面に京都墨を練りこんだサウナ室が、無我の境地へと誘う。
「檜蒸」神聖な木材とされる檜をテーマにした、木の強さと優しさの両面を感じられる空間。檜の香りを感じ、なめらかな木肌に触れ、小鳥の囀りや木漏れ陽に癒されたい。
「美蒸」美を高める機能にこだわり、空間デザインや音楽に加え、体内のコラーゲンを活性化させる特殊な光を用いたミストサウナ。
サウナに必須の水風呂には、比叡山の地下水を使用。また、入り方の提案から始まり、音楽・素材・香り、バスタブにもたれる際のリクライニングの角度、頭に当たる水の水圧や量など、笹野さんの細やかなこだわりが極上のととのいへと導く。
「サウナしきじ」の娘・笹野美紀恵さん
サウナ好きのパートナーとの旅を検討しているなら、「moksa」を滞在先リストのひとつに加えておきたい。
moksa(モクサ)
所在地:京都府京都市左京区上高野東山65
料金:3万5000円~(税込)
客室数:31室
公式サイト:https://moksa.jp/
(zlatan)

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