あのキムタクが主人公のゲーム『JUDGE EYES:死神の遺言』が発表されて大きな話題となりました。いくらゲームの世界が自由であるとはいえ、まさかキムタクが操作できると思っていたゲーマーはそんなにいないのではないでしょうか。


しかし考えてみれば『龍が如く』シリーズにはさまざまな芸能人をモデルとしたキャラクターが出ていますし、もっとさかのぼれば芸能人を推したゲームだって存在したのです。今回は日本国内で印象的だったものを中心に、「あの芸能人が大活躍するゲーム10選」をお送りします。

◆『SIREN2』
『SIREN』シリーズはプレイステーション2の時代には割と珍しく、各キャラクターの3Dグラフィックが実際の俳優を元に作られていました。声も本人が演じているためとても雰囲気が出ており、ホラーゲームとしてもかなり有名な作品ですよね。

そんなわけでこの作品にはいろいろな俳優さんが出ているわけですが、中でも印象的なのは『SIREN2』の三沢岳明(演じたのはピエール瀧さん)ではないでしょうか。「なーがいくーん! 一緒に遊びましょー!」を忘れられないなんて人も多いはず。

◆『鬼武者』
同じくプレイステーション2の時期に発売された『鬼武者』は、俳優の金城武さんをモデルにした主人公が登場します。本作はいわゆる和風の『バイオハザード』的なゲームで、しかしながらアクションゲームとしての爽快感を売りとしていました。

なお、本作は2018年12月20日にリマスター版が発売される予定です。もしかしたらシリーズとしての再始動があるのかな? なんて期待してしまいます。

◆『たけしの挑戦状』
一口に芸能人が関わっているゲームといってもさまざまで、たとえば『たけしの挑戦状』なんかはかなりの変化球でしょう。これはビートたけしさんが監修していますが、作中に出てくるのは最後の最後だけ。
しかもカラオケやら複雑な謎解きやら、ファミコンの時代には無謀といえるほどさまざまな要素が入っていました。

本作はいろいろな意味で有名すぎるゲームですが、それゆえに「VRタイトルになる」というエイプリルフールのネタに使われたり、スマートフォンで遊べるようになっていたりします。

◆『マインドシーカー』
『たけしの挑戦状』はアレなゲームとして有名ですが、そういう意味なら『マインドシーカー』も負けてはいません。本作はエスパーキヨタ(清田益章)さんが超能力を教えてくれるというゲームで、本当にブームに乗っただけというようなタイトルです。

エスパーキヨタさんが活躍したのは1970~80年代だそうなので、今の若者にはさっぱりわからないと思われます。しかし、彼のおかげでスプーンを曲げるなどの超能力ブームが起きたそうな……。

◆『さんまの名探偵』
たけしのゲームがあるならば、さんまのゲームもあります。というわけで、ファミリーコンピュータでは『さんまの名探偵』が発売されました。もちろんあの明石家さんまさんをはじめ、吉本興業の芸人たちが登場する推理アドベンチャーゲームとなっています。

ちなみにプレイステーションでは、『ナイナイの迷探偵』というナイティナインや吉本興業の芸人たちが登場するアドベンチャーゲームが発売されています。定期的にこういうブームがあるのかも?

◆『ロスト プラネット エクストリーム コンディション』
ブームといえば、韓流ブームもありました。『ロスト プラネット エクストリーム コンディション』はXbox 360で発売(後にPS3でも発売)されたTPSで、主人公は韓国の俳優であるイ・ビョンホンさんがモデルになっています。


Xbox 360の最初期は対戦ゲームが少なかったため、本作のバトルをとても楽しんだという人もいるのではないでしょうか。雪国で戦うシューターといえば、やはりこれを思い出します。

◆『Othello オセロdeオセロDS』
芸能人を起用するゲームの問題点のひとつに、その芸能人が業界から去ってしまうということがあります。もはやテレビや雑誌でも見ない芸能人がゲームのパッケージに出ていると、なんとも複雑な気持ちになりますよね。

そんな一作が『Othello オセロdeオセロDS』です。もともとオセロはふたりだったわけですが、気づけば黒い方がモメにモメていなくなってしまいました。ニンテンドーDSのブームに乗って出た有象無象のゲームには、けっこうこういうものがありますよ。

◆『田代まさしのプリンセスがいっぱい』
騒動があったといえば、やはり田代まさしさんのことを思い出します。一時期はすごい人気だったらしくマーシーグッズなんてものがたくさん売られていましたし、原宿にはショップもあったそうです。

『田代まさしのプリンセスがいっぱい』は、そんな田代まさしさんがヨーヨーを使って戦うアクションゲームです。一時はゲームの主役にもなった人があんなことになってしまうとは、「ダメ。ゼッタイ。」ですね。


◆『オールナイトニッポン スーパーマリオブラザーズ
任天堂自身が芸能人と絡んだゲームを作ることもあります。『オールナイトニッポン スーパーマリオブラザーズ』はまさしくそんな一作で、ラジオ番組「オールナイトニッポン」に出演していたキャスターがあのマリオに出演しているのです。

クリボーはサンプラザ中野さんになっており、とんねるずやビートたけしさん、そして小泉今日子さんも登場しているとのこと。レアなゲームとしても有名ですが、ラジオ番組とのコラボがゲームになるというのも時代を感じさせます。

◆『UFO仮面ヤキソバン』
意外なところからゲームになった作品ならば、スーパーファミコンの『UFO仮面ヤキソバン』も忘れてはなりません。本作は日清食品のインスタント食品「U.F.O.」のCMに出ていたキャラクター「U.F.O.仮面 ヤキソバン」が主役のベルトスクロールアクションゲームです。CMキャラがゲームになるというの、ちょっと今では考えづらいですよね。

ヤキソバンを演じるのはマイケル富岡さん。あの印象的すぎるソースビームや揚げ玉ボンバーは今になっても思い出します。ちなみに2016年には、ヤキソバンが復活するCMも放送されていました。
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