iOS/Androidアプリ『Fate/Grand Order』(以下、FGO)は、シナリオ重視の展開や育成がエンドコンテンツとなる点など、いくつかの特徴があります。

育成に必要な素材は、恒常的なクエストの周回も手助けとなりますが、期間限定イベントでの報酬が主な入手方法です。
そして、とりわけ大量の素材が手に入る機会が、基本的に年2回訪れます。

その機会とは、通称「ボックスガチャ」と呼ばれる報酬が用意されるイベントのこと。該当イベントでは、ゲーム内で獲得できるアイテムを消費して特別なガチャを回し、育成素材などを入手します。昨年を例に挙げると、「バトル・イン・ニューヨーク 2019」や「クリスマス2019 ナイチンゲールのクリスマス・キャロル」が当てはまります。

そして今年も、「ボックスガチャ」の時期がやってきました。今回の期間限定イベントは、「影の国の舞闘会 ~ネコとバニーと聖杯戦争~」。
9月18日 18時より開幕するこのイベントでは、ボックス型の報酬を獲得できます。

『FGO』上級者や中級者など、「ボックスガチャ」をすでに何度もこなしている方々は、これまでの経験と積み上げた戦力で今回も乗り切ることでしょう。ですが、例えば2000万ダウンロード記念などで始めた初心者ユーザーにとっては、今回が初の「ボックスガチャ」となります。

「報酬が美味しい」という話はよく流れるので、期待に胸を膨らませながら初挑戦する方も少なくないことでしょう。そこで今回は、「ボックスガチャ」の特徴やポイントなどを紹介しながら、初チャレンジの方に向けた心得をお伝えしたいと思います。

報酬が魅力的だからこそ、思わぬ落とし穴もあります。
そこで心が折られないよう、心得を胸に「ボックスガチャ」とイベントに臨んでください! なお、本記事で使用しているゲーム画像は、昨年行われた「バトル・イン・ニューヨーク 2019」のものです。

「ボックスガチャ」の特徴をチェックし、プレイ意欲を高めよう

『FGO』は、他の基本無料型RPG系アプリと比べるとインフレが比較的ゆるやかで、実装から2~3年経ったサーヴァントが未だにトップグループに位置することも珍しくありません。その分、育成に時間がかかる傾向もあり、一定以上まで育て上げるには相応の育成素材やQPを必要とします。

必要な育成素材を集める機会は度々ありますが、その中でも集中して手に入るのが、この「ボックスガチャ」です。もちろん「ボックスガチャ」だけで全ての素材が集まるわけではありませんが、育成が大きく進むのもまた事実。まずは、その特徴を簡単に説明し、「ボックスガチャ」に挑むモチベーションを高めましょう。


■育成素材などがまとめて手に入る

手に入る素材は決められたものだけですが、4種類の育成素材をゲットできます。今回の「影の国の舞闘会」で手に入るのは、「鳳凰の羽根」「無間の歯車」「英雄の証」「凶骨」の4種類。後半2つは、素材の中でも必要数が特に多いアイテムですし、前者2つも頻繁に使う傾向にあるので、今回は素材のラインナップも良好です。

また、スキル強化素材の「秘石」と「魔石」、サーヴァントのLVアップに使える「叡智の猛火」や「叡智の大火」、更にQPやマナプリズム、フレンドポイントなども入手可能。いずれも、育成を大いに助けてくれます。
■「ボックスガチャ」に上限なし! だからこそ、自分のペースを見極めよう

「ボックスガチャ」を回せる回数に上限はありません(※復刻版は上限あり)。
挑むのに必要なアイテム──今回で言えば「戦士の名札」──を稼げば稼ぐほど、比例して「ボックスガチャ」にチャレンジできます。上限なしでアイテムが確実に獲得できるイベントは、この「ボックスガチャ」だけなので、張り切るユーザーがいるのも頷ける話です。

「ボックスガチャ」で得られるアイテムは、一部の回数限定を除くと、どれも均等に手に入ります。なので、狙い打ちして入手することはできませんが、初心者の頃は枯渇しやすい「秘石」と「魔石」を全クラス分まとめてゲットできる点も見逃せません。
開けられる限り開けたい・・・けど、「100箱開ける」は必須じゃない

『FGO』ユーザーにとって、育成素材を貯め込む絶好の機会となる「ボックスガチャ」。そのため、SNSや『FGO』コミュニティではしばしば、「今回も100箱開ける」「200箱は行きたい」といった台詞が飛び出す場合があります。
こういった数字が並んでいると、「自分も100箱開けたい!」と思いがちですが、“100箱”は決して楽な道のりではないとハッキリ伝えておきます。

これは過去の傾向ですが、特定の概念礼装を限界突破させる等の必要な条件を全て満たした上で、1箱分のアイテムを入手するのに、140~160APほどかかります。そして、この状態に持っていくまでにも、相応の時間と運(必要な分の礼装をドロップで入手するため)が求められるのです。

細かい条件や道のりはさておき、100箱を開けるにはまず「結構なプレイ時間」が必要ですし、自然回復分のAPだけでは到底足りないので、「黄金の果実」などでAPを回復させなければなりません。

更に、戦力の充実度合いもプレイ時間に影響します。1回の戦闘時間が短いほど、効率よく回ることができるので、3ターンでクリアできる編成を目指すユーザーも少なくありません。
ですが初心者の頃は戦力も揃っていないので、2倍以上のターン数がかかることもあるでしょう。

仮に2倍の時間がかかると、上級者が100箱分の戦闘をこなした時、初心者は50箱となります。これは乱暴な例えですが、戦力の充実がプレイ時間に影響し、結果的に報酬の量に差が出るのは明白です。戦力に不安がある方は、高すぎる目標を掲げないのも大事なポイントと言えます。

「100箱!」と意気込んで途中で挫けるより、手が届きそうな目標を着実に乗り越えていく方が、「ボックスガチャ」を継続的に続けやすくなるのでお勧めです。継続こそ力なり。

ちなみに、「戦士の名札」のドロップ獲得数が増える概念礼装「掲げるは我が心」は、通例通りなら戦闘中のドロップでも入手できますが、まずは確実にもらえるアイテム交換でゲットしましょう。交換できる枚数に限りはありますが、イベント中は最後まで装備し続ける礼装なので、出来るだけ早めの交換が吉です。

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じゃあ、目標は何箱がいいの? 最初に目指すお勧めは「10箱」

プレイに割く時間やモチベーションは人それぞれなので、万人にとってのベストな目標は難しい話ですが、最初の目標としてはまず「10箱開ける」のを目指してみてはいかがでしょうか。というのも、10箱目までは“当たりアイテム”が入っているからです。

今回の「ボックスガチャ」で言えば、5箱目までは「獣の足跡」が、そして6箱目以降は「伝承結晶」や「英霊結晶・流星のフォウくんALL★4」、「英霊結晶・日輪のフォウくんALL★4」が手に入ります。

これらのアイテムは入手手段がかなり限られており、他の育成素材と比べても貴重なものばかり。手に入る機会をスルーするのは勿体ないので、初心者の方は当たりアイテムを取りきれる「まずは10箱」を狙うのがお勧めです。

そして10箱を開けた後は、それまでにかかった日数を元に、達成できる目安を求めてみてはいかがでしょうか。仮に3日かかったとすれば、残ったイベント期間を3で割ることで、達成可能な開封数が見えてきます。

大事なのは、壮大な目標ではなく、実現可能なマイペース。その意味では「無理をしない」という目標も同時に掲げたいところです。

「戦士の名札」を集めだけでは終わらない! 実は「箱開け」もかなり大変

「戦士の名札」で挑む「ボックスガチャ」は、これまで通りならばイベント終了後もしばらく回すことができます。これまでの期間限定イベントでも、イベント自体が終わってもアイテム交換には猶予がありました。それと同様と考えると分かりやすいかと思います。

そのため、「ボックスガチャ」に挑む──「箱を開ける」とも呼ばれるこの一連の作業は、イベント終了後にまとめて行う方も少なくありません。ですが、実はこの箱開け、状況によってはかなり大変だったりします。

「ボックスガチャ」を回して手に入るアイテムの一部は、プレゼントボックスに収納されるものもあります。そして、プレゼントボックスには上限があるので、「叡智の猛火」や「叡智の大火」が枠を圧迫する場合も。既に埋まり気味の方は、整理をしつつ行わなければなりません。

また、自動で箱を開けてくれるオート操作などは(これまでの例では)ないので、全て手作業。数箱なら難なく終わりますが、数十という単位になると、手間だけでなく時間もかかります。

処理する数が多いほど腰が上がりにくくなるので、個人的には毎日少しずつ開封するのがお勧め。その日に稼いだ分を全部開けてもいいですし、せめて半分だけでも開けておけば、最終的に開封する数が半分で済むのでかなり楽になります。

「ボックスガチャ」未経験の方からすれば、「箱開けくらいで大げさな」と思われることでしょう。しかし数が溜まると、これが結構な労力になるので、油断せずこまめに消費するのが一番です。

例えるなら、夏休みの宿題を最終日にまとめて片づける辛さに少し似ています。イベントが終わった後まで苦労することはないので、こまめに箱を開けておきましょう。ある意味、今回の心得で一番重要な点かもしれません。どうか信じて!

育成素材が豊富に手に入る「ボックスガチャ」は、『FGO』ユーザーにとって嬉しいイベントなのは間違いありません。そして同時に、時間や意欲との戦いでもあります。

大事なのは、“気合い”よりも“間合い”。自分のペースを見極め、着実な目標を掲げ、無理しない程度のプレイを続け、箱は随時開けていく。前のめりになり過ぎない間合いを維持し、記録ではなく完走を目指すマラソンのように駆け抜けましょう!

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