2022年に正式サービスが開始された『勝利の女神:NIKKE』が、もうじき4周年を迎えます。この記念すべきアニバーサリーに合わせ、さまざまな施策や展開が行われる予定です。


その内容を予告する生放送も、大いに盛り上がりました。遊び続けたプレイヤーほど心を震わせる“エモい”発表の連続に、多くの方が歓喜の声を上げたほどです。一方で、胸を抉るような容赦のない展開も続き、“人の心がない”のかと、SNSでは悲鳴のようなコメントも飛び交いました。

『勝利の女神:NIKKE』の4周年は、“エモさ”と“人の心がない”展開が両立しそうな勢いです。どんな発表に、来場者と視聴者の心が揺れたのか。発表を改めてたどり直し、それぞれの要素を振り返りましょう。

なお、『勝利の女神:NIKKE』のネタバレが含まれているため、ストーリー全般をクリアしたプレイヤー以外はご注意ください。

■4年越しの念願!「マリアン」がいよいよ実装
今更説明する必要もないほどですが、マリアンはプレイヤーが指揮官となって出会う初めてのニケです。そして、決して忘れられない別れを経ただけでなく、ヘレティックの「モダニア」として再び登場し、今度は指揮官たちの前に立ちはだかりました。

それからもさまざまな出来事がありましたが、記憶を全て失いながらも、モダニアの姿をしたマリアンが指揮官たちのもとへ帰ってきました。この時にプレイアブル化も果たし、ゲーム上でも共に戦えるようになった喜びを、多くの指揮官が噛み締めたことでしょう。

ただし、物語上では「マリアン」表記ですが、プレイアブルキャラクターとしては、ヘレティック名である「モダニア」のまま。
近い状況のニケで例えると、「シンデレラ」がヘレティック時代の名称「アナキオール」として実装されたような形です。それでもマリアンに違いはなかったので、喜びの方がはるかに上回りました。

そんな数奇な運命を辿ったマリアンが、4周年に合わせて「マリアン:クイーン」として実装されます。前回実装された「モダニア」表記ではなく、「マリアン」の名を戴く新ニケとして、今回初の実装を迎えました。

「モダニア」も、無論マリアンの一部です。それを踏まえた上で、マリアンという名のニケが実装されることの喜びは、言葉で言い尽くせないほどです。心が震えた指揮官も少なくありません。

■「マリアン:クイーン」の所属に歓喜
「マリアン:クイーン」の注目ポイントは、実装や名前だけではありません。ニケはそれぞれ部隊に所属しており、例えば指揮官直属のニケであるラピ、アニス、ネオンは「カウンターズ」に所属しています。

「モダニア」として実装されたマリアンの所属は「ヘレティック」でした。経緯を考えれば無理のない話でしたし、カウンターズと共に行動したのはごく短い期間だけ。指揮官やラピたちは、同じ部隊の仲間として認識していると思いますが、ゲームシステム上の所属は「ヘレティック」でした。


しかし、新たに実装される「マリアン:クイーン」の所属は、「カウンターズ」と明記されています。名実ともに、「マリアン」がカウンターズの所属となる日が来るのです。これも、4年越しの快挙と言えるでしょう。

■マリアンとの穏やかな日々が映像に!?
マリアンに関するエモーショナルな発表は、これだけではありません。ふたりが幸せそうに寄り添い、共に暮らし、ささやかな思い出を積み重ね、ゆっくりと歳を重ねていく様子を描いた映像もお披露目されました。

その描写のひとつひとつが、まるで夢のように温かく穏やかで、幸せという言葉を具現化したかのようです。その映像にも、心を大きく揺さぶられました。

理解が追いつかぬまま、幸福の洪水に押し流されるばかりでしたが、その映像はどうやらミュージックビデオのようなもので、本編と関わりがあるのか、それとも単なるイメージなのか、詳細はまだ明かされていません。

これが夢(イメージ)だとすれば一抹の寂しさもありますが、「こんなふたりがいたらいいのにな」という祈りにも似た、プレイヤーの想いの形とも言えそうです。

■姉の薔花に支えられた「紅蓮:神殺」の実装
ゴッデス部隊の一員として、クイーンを打倒すべく戦い続けてきた紅蓮。その念願が叶うかと思われた瞬間、リリーバイスの身体を乗っ取ったクイーンにより、致命的な損傷を受けました。

その復活はかなり難しいと思われていましたが、これまでのイメージを一変する重装甲に身を固めた「紅蓮:神殺」がメインストーリーに登場。
その後を追う形で、今回実装も明らかになりました。

新たな紅蓮の実装自体も喜ばしい話ですが、損壊した彼女の復活を支えたのは、姉である薔花の存在が欠かせません。薔花が進んで自分の身体を差し出したおかげで、紅蓮を蘇らせることができました。

かつて、刃によって道が分かれた姉と妹が、長い時を経て再会し、「紅蓮:神殺」としての形になります。薔花はもういませんが、意識の中で最後に姉と会えたことは、紅蓮のなかにいつまでも残ることでしょう。

身体も心も薔花に支えられ、クイーンとの決戦に向かう「紅蓮:神殺」。最強の姉妹を阻むものは、神であろうとも殺すのみ。

■インヘルト部隊ここにあり! 決戦に向けて「ノア」復活
エデンの主戦力であるインヘルト部隊は、いずれも高い戦闘力を持ち、これまで多くのラプチャーを蹴散らしてきました。ちょうど1年前に公開されたストーリーでも、クイーン率いる軍勢を前に、同部隊のハラン、イサベルが先陣を切り、後続のために道を開きます。

そんな彼女たちの戦意を高めたのが、自他ともに認める最強の盾「ノア」でした。彼女は、クイーンの強大な攻撃に立ち向かい、再起も危ぶまれるほどの損傷を受けますが、拠点であるエデンを、そして仲間たちを見事守り抜きます。

その盾はまさに最強であると、身をもって証明したノア。
その意志と勇気に背中を押されるようにして、イサベルが空を駆け、ハランは華々しい戦果をあげます。ふたりとも、己の身を顧みることなく。

インヘルト部隊の3人は、すべきことを完璧に成し遂げました。イサベルとハランは未帰還、ノアは身体もコアも失うという結果を引き換えに。

その壮絶な結末からさらに時間が経ち、クイーンとの最終決戦が迫るなか、先日公開された予告PVに──最強の盾「ノア」の姿がありました。詳細はまだ分かりませんが、決戦に間に合う形で復活を遂げてくれる模様です。

ハラン、イサベルは去りましたが、ノアは再び姿を見せました。この決戦には多くの部隊が参戦しますが、そこに「インヘルト」の名も刻まれることでしょう。

また、PVにはパピヨンの姿もありました。あくまで可能性の話ですが、もし彼女がインヘルトに加入したのだとすれば、これも非常に“エモい”展開になりそうです。

■ネオンの新コス「ディアグレイス」が尊すぎて……!
4周年に合わせてさまざまな新コスチュームも実装されますが、特に目を奪われるのが「ネオン:ビジョン・アイ」の「ディアグレイス」です。黒を基調として裾などに金色をあしらい、シックながら洗練された美しさが目を引きます。


コスチューム自体の完成度が高いこともさることながら、その装いそのものが、ネオンにとって重要な意味を持ちます。というのも、このコスチュームは、ネオンが人間時代に知り合い、絆を育んだ「プリンセス」が当時着ていた衣装と瓜二つなのです。

互いが互いを眩しく感じていたふたりは、新たな生き方に向けて歩み始めたその瞬間、理不尽な銃弾に倒れ、共に命を落とそうとしていました。

この時プリンセスは、自分に見せかけることで、当時のネオンに生き延びる可能性を与え、その結果、ネオンはニケとして新たな人生を得ることに。なお、プリンセスの消息は不明です。

そんなプリンセスと同じ装いを、ネオンが身にまとう。それだけでも胸が熱くなりますが、おそらく立ち絵のモーションと思われるアクションも、“エモさ”が全開でした。

コスチュームの紹介映像のなかで、ネオンはプリンセスのものだった眼鏡を外し、素顔を晒します。そこには、人間だったころの彼女の面影があり、在りし日のふたりを思い出さずにはいられません。

そして、眼鏡をかけ直したネオンは、鼻を指でこするような仕草も見せます。まるで、涙をこらえるかのように。明るく前向きで、マイペースなムードメーカーとしてのネオンを普段見ているだけに、一瞬だけ浮かべた別の顔──プリンセスにしか見せないような表情を見ると、尊さと切なさが入り混じるばかりです。


ちなみに、『勝利の女神:NIKKE』公式Xでは、4周年アップデートに向けたカウントダウンとイラスト公開を行っています。そして、10月27日に登場したのは、プリンセスと“今の”ネオンが並んでいるツーショット。本来あり得ないはずの一枚が、見る者の目を奪って放しません。

■運命に翻弄され続けたドロシーの受難は、どこまで続くのか
ここまでは、『勝利の女神:NIKKE』4周年の“エモさ”に迫りましたが、尊いだけでは終わらないのが『勝利の女神:NIKKE』です。

開発や運営に、「人の心がないのか!」と言いたくなるような、プレイヤーの想像を超える痛切な展開や要素も、たっぷりと盛り込まれています。

その筆頭とも言えるのが、「ドロシー」の再登場でしょう。かつて、「人類の希望」「勝利の女神」として称えられたゴッデス部隊に所属していた彼女は、リリーバイスの後任としてリーダーを引継ぎ、アークのために力の限り尽力しますが、その想いは裏切られてしまいます。

自分を羽ばたかせてくれる愛しい翼だった「ピナ」も失い、アークを憎むことだけに邁進した彼女は、誰にも理解されず、誰とも苦しみを共有できず、長い長い時間を過ごしました。

しかし、ゴッデス部隊を称え続けた人たちの想いや、部隊を率いていた指揮官・アンダーソンとの再会などを経て、憎しみの檻からようやく解き放たれます──が、運命は(そして、開発・運営は)、ドロシーを翻弄し続けます。

クイーン側の策略により、ドロシーは「浸食」を受けてしまいました。かつてピナを失ったのと同じ状態に、彼女も追い込まれます。この時、アンダーソンの命令に従い、可能な限り遠くに逃げたはずでしたが、公開された予告PVを見ると、ドロシーと思われる女性がクイーンの軍勢に加わっていました。

散々苦しみ続けたドロシーが、ようやく解放されたかと思いきや、ピナを踏みにじった「浸食」を受け、クイーンのために戦う。この予想がそのまま事実だとすれば、ドロシーの心情を思うとやりきれません。

■ドロシーの尊厳を踏みにじる新ボス
しかも、ドロシーの苦難はこれだけではないかもしれません。予告PVとは別に、メインストーリーに登場する新たなボスも2体発表されましたが、そのうちの1体「ノスタルジア」が、ドロシーと無関係ではなさそうです。

これまで登場したボスのなかには、ヘレティック化したニケが巨大化する例もあります。先ほど触れた「モダニア」も、巨大化して指揮官たちに立ちはだかりました。そのため、「ノスタルジア」はヘレティック化したニケの可能性も否定できません。

そして「ノスタルジア」とドロシーの関連性ですが……実は以前、ドロシーの新コスチュームが実装されました。天使のような羽根を備え、ピナに似た人形を抱きしめたそのコスチュームの名前は、「ノスタルジア」。奇しくも、今回発表されたボスとまったくの同名です。

ドロシーらしき人物がクイーン側にいること。そして、彼女のコスチュームと同じ名前を冠したボスが登場すること。さらに、ボスである「ノスタルジア」のデザインには、ドロシーを連想させる要素がいくつも盛り込まれています。

公式Xでは、新ボスの「ノスタルジア」を、「楽園を望んだ切なる願いが歪み、生まれた巨大な個体。二度と戻らない時を愛おしむその手は、触れるものすべてを、思い出もろとも握りつぶす」との文章で紹介しています。

果たしてボスの「ノスタルジア」は、ドロシーが巨大化した姿なのか。それとも、紅蓮やラプンツェルが対象になったように、モチーフとして用いられただけなのか。真相はまだ不明ですが、「人の心がないのか!」と叫びたくなる気持ちは、指揮官なら誰もが理解を示すことでしょう。

■“エモさ”全開だったマリアンに、不安の影
さきほど、マリアンに関する“エモさ”に迫りましたが、同時に“人の心がない”ような展開に、彼女が巻き込まれてしまうかもしれません。

まず、4周年に合わせてイベントも行われますが、そのタイトルが「MARIA-n」です。なぜ「MARIAN」ではないのか、明確な説明はまだありませんが、予告映像を元に推察するなら、指揮官とマリアンが何度も、言い換えるなら「n回」も繰り返し、何らかの実験の被検体になっているように思えます。

実験の被検体というだけでも胸がざわつくのに、それを幾度も繰り返しているとなれば、ただ事ではありません。果たして「MARIA-n」でどのような物語が描かれるのか。期待と不安が入り混じります。

また、「マリアン:クイーン」の新コスチュームとして、純白のウェディングドレスが実装されます。花嫁姿さながらな衣装の実装は、基本無料型のゲームでは比較的ポピュラーで、嬉しい気持ちこそあれ、不穏な気配はありません……本来なら。

問題となるのは、「ラスト・アフェクション」という新コスチュームの名前です。アフェクションは、愛情や愛着を意味する言葉です。ここに「ラスト」を加えると、解釈にもよりますが「最後の愛」と読むこともできます。

「最後の愛」という言葉も受け取り方次第で、これ以上ない最高の愛とも言えますが、絶対的な別れを連想する人もいるでしょう。

ようやく「マリアン」の名でカウンターズに所属できたのに、これが「最後の愛」になってしまうのか。仮にそうだとすれば、持ち上げて突き落とすその仕打ちは、まさに「人の心がない!」と叫びたくなります。

公式Xで「この世で一番幸せな誓い」と紹介されている「ラスト・アフェクション」。どうか、何も失われない愛情であって欲しいと、願うほかありません。

■クイーンとの戦いは、まさかの“勝利の女神”vs「勝利の女神」!
本作のタイトルにもある“勝利の女神”は、ラプチャーに対抗し、地上を奪還するニケたちに向けられた賞賛の言葉です。ゴッデス部隊をはじめ、多くのニケが「勝利の女神」として戦い続け、そして今クイーンとの決戦に挑まんとしています。

そんな折に発表されたもう1体のボスが、なんと「勝利の女神」。現実世界のニケ像(サモトラケのニケ)を思わせるそのボスは、クイーンが軌道エレベーターと融合した形態とのこと。

ニケ像をモチーフとしているなら、「勝利の女神」というボス名も理解はできます。しかし、本作における“勝利の女神”という呼び名は、誇り高き者に向けられた尊い言葉です。ゴッデス部隊の代名詞でもありますし、ハランが去り行く直前、指揮官のヨハンがインヘルト部隊へ贈ったのも“勝利の女神”という言葉でした。

彼女たちの活躍を見続けた指揮官ならば、“勝利の女神”という言葉の重みを熟知しているはず。だからこそ、新たなボスが名乗るのは、到底見過ごせるものではないでしょう。

ゴッデスやカウンターズなど“勝利の女神”であるニケたちの前に、クイーンが「勝利の女神」として立ちはだかる。物語としては非常に盛り上がり、そして開発・運営に向けては「人の心がないのか!」と詰め寄りたくなる展開です。

4周年を迎える『勝利の女神:NIKKE』は、これまでの戦いに決着をつける最終局面を迎えます。

苦難を乗り越えた先にある“エモさ”も、ここぞとばかりに投入される“人の心のなさ”も、『勝利の女神:NIKKE』史上最高のものとなりそうです。どうか心を強く持って、4周年の展開に臨みましょう。
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