この夏にボーナスをもらって海外旅行に出かける人はどのくらいいるのだろう?

旅行・レジャー予約サイトのKlook(中国香港)が2023年6月13日に発表した「夏のボーナスと旅行に関する調査」によると、この夏に「海外旅行」に行く人は55.2%、「国内旅行」に行く人は42.7%、「国内・海外両方」に行く人は2.1%いるという。

旅行予算としては、海外旅行の人は「5万円から15万円まで」の人が51.0%を占め、国内旅行の人は「10万円未満」の人は68.9%に達するという。

海外の旅行先 3位は台湾、2位はタイ、では1位は?

この調査は2023年5月30日から6月4日まで行ったもので、インターネット調査で2537人から回答を集めた。

はじめに、夏のボーナスの予定を聞いた。「この夏、勤め先からボーナスをもらう予定ですか?(あるいはすでにもらいましたか)」の質問に対して、「はい(もらう予定がある)」と答えた人は「45.7%」、「いいえ(もらう予定はない)」は「44.0%」、「わからない」が「10.3%」というもらう人ともらわない人がほぼ同数という結果になった。

続いて、「夏ボーナスでこの夏(2023年6月から9月)に旅行に行く予定はありますか?」と質問すると、「はい」は「84.2%」、「いいえ」は「15.8%」となった。

さらに、夏の旅行は国内か、海外かを聞いてみると、「海外旅行」を予定している人は「55.2%」、「国内旅行」を予定している人は「42.7%」、「国内・海外両方」の人は「2.1%」となった。

そこで、海外旅行で行きたい場所を質問し、ランキングにしてみると以下のようになった。

海外旅行ランキング(n=556)
1位 韓国(43.3%)
2位 タイ(27.9%)
3位 台湾(24.5%)
4位 ハワイ(15.8%)
5位 シンガポール(14.0%)
6位 ベトナム(13.3%)
7位 アメリカ本土(12.6%)
8位 インドネシア(10.1%)
9位 マレーシア(7.9%)
10位 その他(7.7%)

TOP10を見ると、アジア諸国が並んだ。円安の影響が比較的少なく、近場でフライトも短いため旅費が抑えやすいことも人気の理由と考えられる。

また、海外旅行先でお金をかけたいことを聞いてみると、1位は「食事」(56.7%)、2位は「ホテル」(46.0%)、3位は「買い物」(29.0%)となった。やはり、海外でしか食べられない食事やそこでしか買えない買い物は、ランキングが高くなったようだ。

国内旅行で行きたい場所ランキング! 旅行の予算は増えた?減った?

一方で、国内旅行で行きたい都道府県はどうだろう?順位別でランキングにした。

国内旅行ランキング(n=434)
1位 沖縄県(35.9%)
2位 北海道(30.9%)
3位 大阪府(10.6%)
3位 東京都(10.6%)
5位 福岡県(9.4%)
6位 千葉県(7.4%)
7位 京都府(7.1%)
8位 長野県(6.7%)
8位 静岡県(6.7%)
10位 神奈川県(5.3%)
10位 鹿児島県(5.3%)

トップ3を見ると、沖縄県と北海道が突出して数値が高く人気がうかがえる。

続いて同率で、大阪、東京という順位になった。

同社では、海外ではなく国内を選んだ理由を分析して、

「海外ではなく国内を選んだ理由として、1位は『海外旅行は旅費が高いから』、2位は『海外旅行するための長期休暇が取れないから』の2つがほぼ同数で並びました。ボーナスはもらえるものの、円安や物価高、燃油高などの影響で海外旅行費用が高止まりしていることは海外旅行のハードルになっているようです。また、せっかくボーナスをもらっても海外旅行に行く時間がないという方も多いようです」

と説明している。

また、旅先でお金をかけたいこと・ものを質問してみると、1位は「ホテル」(47.9%)、2位は「食事」(47.0%)、3位は「アクティビティ(文化体験・アドベンチャー・マリンアクティビティ・クルーズ等)」(35.9%)という結果になった。「ホテル」と「食事」は0.9ポイント差の僅差となり、旅先で滞在するホテルや料理などに関心が集まっていることがわかる。

最後に旅行の予算を聞いた。すると結果は、海外旅行では「5万円~10万円未満」が27.3%となり、「10万円から15万円未満」は23.7%で、5万円から15万円までで「51.0%」を占めた。

コロナを経た予算の増減に関する質問を見てみると、海外旅行の予算は「上がった」が「63.7%」、「変わらない」が「33.6%」、「下がった」が「2.7%」だった。

こうした旅行予算のデータについて同社では、

「(海外旅行は)国内旅行と比較するとやはり全体的には上がるものの、どちらも5万円?10万円未満という予算帯が割合としては一番多く、海外旅行も実は国内旅行と変わらない予算で楽しんでいる人が多いということが判明しました」

としている。

一方で、国内旅行の予算を聞いてみると、「5万円未満」が28.3%、「5万円~10万円未満」が40.6%を占め、10万円未満の予算の人はあわせて「68.9%」という結果になった。

さらに、国内旅行の予算では、多い順番に「変わらない」が「58.6%」、「上がった」が「31.3%」、「下がった」が「10.1%」だという。

同社は、調査を以下のように総括している。

「約半数の方がこの夏ボーナスをもらう予定と回答し、うち8割以上はこの夏旅行に行く予定と回答しました。
さらにその6割近くは海外旅行を予定しており、水際対策緩和後初となるこの夏、ボーナスをもらう予定の人は早速海外に出かける人が多いようです。
海外旅行に行く人の6割以上はコロナ前より予算を上げている一方で、行き先選びには「旅費や現地の物価」をポイントとして上げる人が最も多い結果となりました。ボーナスをもらい海外旅行に積極的な人も、やはり円安や物価高の影響を気にする傾向は強い模様です」