1951(昭和26)年に発売し、ロングセラーを続ける「パインアメ」。当時の四角い缶の形で、復刻する。
発売元のパイン(大阪市)の発表資料によると、昭和20年代当時はパイナップルの缶詰は高級品で、いつでも食べることはできなかった。もっと気軽にパイナップル缶のおいしさを楽しめたらと生み出されたのが、「パインアメ」だという。
約70年前に販売されていた「パインアメ缶」が2023年、パイン社に「里帰り」を果たした。同年3月、亡くなった祖母の遺品を整理していた人が、遺品の中からパインアメの缶を発見し、パイン社に連絡してきたという。「このまま捨てるより製造元で保管してもらった方が良い」と、同社に寄贈したのだ。パイン社がこのエピソードをツイッターで紹介したところ、大反響。缶の復刻を望む声も多く、今回の発売につながった。
J-CASTトレンドは、パイン社を取材した。広報によると、今回発売のパインアメ缶は、社名のみ現在のものに変わっているが、デザインは当時のものを再現していている。また、かつてはそのまま缶に飴が入っていたが、衛生面を考慮し、また皆で配って食べて欲しいという思いから飴を個包装にしていると説明した。
今日では、「パインアメ」から派生した商品が80種類に上る。