「革の色が変わった。汗とか油分が移った。
コロナ禍中に自宅のソファに起きた変化についてこう語るのはマツコ・デラックス(48)。これは11月30日放送の『月曜から夜更かし』(日本テレビ系)で語ったもの。今年はマツコ自身にとっても激動の1年となったようだ。
「新型コロナウイルスの影響で自宅に籠もり、MCを務める『月曜から夜更かし』(日本テレビ系)では4月から2ヶ月間にわたって映像さえない電話出演でした。関係者の間では、“元気がなくて心配”と心配する声も。9月には、10年間レギュラーとして出演してきた『ホンマでっか!?TV』(フジテレビ系)の降板を突如発表しました。一時は“芸能界引退説”も囁かれました」(テレビ局関係者)
コロナ禍による自宅で過ごすことも多くなり、自分自身について考える時間が増えたというマツコ。
9月27日に放映された『おしゃれイズム』(日本テレビ系)では、くりぃむしちゅー・上田晋也(50)の「この仕事辞めようと思ったことある?」という質問に対し、マツコは「いま思っている」と引退をほのめかすような発言をしていた。
さらにマツコを芸能界に引き入れた恩人である、所属事務所の社長も10月、本誌の取材に対してこう語っていた。
「彼女もまもなく50歳になります。いまのキャラのままで、これからずっと将来も、というのはやっぱり難しいです。これからどうするのかを自分でも考えているところですよ。
あの人は舞台もやりたがっていますし、日本の食材の優秀さをもっと世界に広めたいとか、いろいろ希望を持っています。ずっとバラエティ番組のMCだけをやって生きていきたいというわけではないのです。本人がそういう(芸能活動以外の)ことに目覚めた、私はそう理解しています」
今後の去就に注目が集まるマツコだが、実は過去にも“引退”を考えていたことがあったという。00年発行の『クィア・ジャパン vol.3』で述懐していた小学生時代に話は遡る。
小学4年生時に自身の大きな体型を活かそうと、学芸会で女装して踊ったことで同級生からの好評を得たマツコ。自分の新たな側面に気づき、学内でも一躍人気者となっていくのだが、ある時“燃え尽きて”しまったという。同誌でマツコはその時の経験を振り返っている。
《どうしたら人々に持て囃されるのかがわかったんですよ。ちょっと発想の転換をすれば、規格外だと思ってた自分も、違うヒエラルキーを構築して、その頂点に立つことができるんだ、と。それで四年生のときはいつでもテンション高く、笑いをとることだけ考えて一年間過ごしてたんです。その後、反動で登校拒否ぎみになっちゃったんですけどね。もう心底疲れ果てて》
そんな小学生時代を乗り越え、今や日本中から愛される人気者となったマツコ。