雨がそぼ降る4月中旬の夜の東京・銀座。マスク姿でたたずむ大柄な男性がいた。

阿部寛(56)だ。そのかたわらには、スーツを着た長澤まさみ(33)の姿も。ドラマ『ドラゴン桜』(TBS系)の撮影中だった。

「その日は初回放送分を撮っていました。放送まで1週間と迫っていたのですが、長澤さんが最近までほかの作品を撮っていたため、特に彼女の出演シーンはギリギリの進行なんです」(ドラマ関係者)

進行はギリギリでも、視聴率はぶっちぎり。初回は14.8%と今期の連続ドラマで首位に。その後も高視聴率をマークしている。

「16年前の人気作の続編とあって放送前から話題でしたが、放送が始まると、日曜劇場枠ということもあり“『半沢直樹』みたい!”との声も。前作は若者向けのドラマという印象でしたが、今回は大人の視聴者層の心もつかんでいるようです」(テレビ誌ライター)

前作では低偏差値で落ちこぼれの生徒たちを半年で東大に合格させた阿部演じる伝説の桜木弁護士が、16年前は生徒だった弁護士の長澤とタッグを組み、再び降臨。

「長澤さんは、前作撮影時から阿部さんのことが大好き。演技に向かう真面目な姿勢を尊敬しており、“阿部さんみたいになりたい”と話しているほどです。前回の生徒役では、紗栄子さん(34)も初回に特別出演してファンを喜ばせました。

さらに制作陣は、今後のスペシャルゲストとして新垣結衣さん(32)の出演の可能性を、探っているところだそうですよ」(テレビ局関係者)

■男子生徒が「阿部さんがかっこよすぎる!」と心酔のワケ

かつての“生徒”が大物となっていることに阿部も感無量のよう。

「みんなが第一線で活躍していることがうれしい、と阿部さんは話していましたね。彼らのようになってほしいと、今回の生徒役俳優たちにも期待しているようです」(前出・テレビ局関係者)

そんなふうに後輩を気にかける阿部に、現場の若手俳優たちからは心酔する声が続出しているとか。

「特に男子生徒役の俳優たちが、“阿部さんがかっこよすぎる!”“色気がある!”と口にしていますね」(前出・ドラマ関係者)

序盤から大型バイクを乗りこなし、海に飛び込む場面もあった。

「今、56歳ですからね。弱音こそ吐きませんが、3月の海に飛び込むシーンや、ケンカや派手なアクションシーンはしんどかったと思いますよ」(前出・ドラマ関係者)

体を張った甲斐あっての高視聴率に制作陣は沸いているそうだが、阿部自身には視聴率よりも気になる指標があるようで……。

「今は9歳と8歳になる2人の娘さんたちからの評判のほうが視聴率よりも気になるみたいです(笑)。ドラマの内容もわかる年ごろ。父親として“胸を張れる仕事をしたい”という思いもあるようですよ」(前出・テレビ局関係者)

桜木の仕事ぶりを見て、2人の娘たちも東大を目指すかも!?

「女性自身」2021年5月25日号 掲載

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