放送まであと数日となった『NHK紅白歌合戦』。72回目となる今年はおなじみのNHKホールが改修工事のため、東京国際フォーラムで開催されることに。

そして、内容面でも大きな変革を見せている。

紅組司会、白組司会、総合司会とされていた名称をすべて「司会」に統一し、番組ロゴもこれまでの紅と白がくっきり区別されたものからグラデーション仕様になるなど、これまで以上に多様性を重視する姿勢も見せている。

紅白同様に“裏番組”でも変化が。毎年、紅白に次ぐ視聴率を記録していた『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!絶対に笑ってはいけないシリーズ』(日本テレビ系)が休止し、『笑って年越ししたい!!笑う大晦日2021』が放送されることに。

大晦日のテレビ番組事情が過渡期を迎えるなか本誌は、ウェブ上で大晦日の過ごし方についてアンケートを実施。500人から回答を得た。

■48.6%が紅白を見ない

【大晦日にNHK紅白歌合戦を見ますか?】

はい:51.4%
いいえ:48.6%

半数近くが紅白を見ないと回答する結果に。不出場を発表した五木ひろし(73)など、2000年は半数以上だった演歌・歌謡系の出場者は激減し、藤井風(24)やまふまふ(30)、BiSHといった若者人気の高い出場者が顔を揃えた今年の紅白。視聴しない理由について聞いてみると、若者の支持は獲得できた反面、そのことに対しての反感を抱く人も少なくなかったようだ。

「マンネリ化して、出場者も若者に迎合しすぎだと思うから」
「毎年、見ていないし、出演する歌手に好きな人がいないので」
「古い、面白さがわからない」
「マンネリ化してかつての面白さがなくなった。以前はその年の本当に感動した歌と歌手がいたが今は番組に重みがない」
「昔のような希少価値がなくなってつまらなくなった。」
「まふまふさんいがいはまったく興味無し」
「時代遅れ」

■『笑ってはいけない』の後継番組が2位

続いて、紅白を視聴しない人に何をするのかを聞いてみた。結果は以下の通り。

『ザワつく!大晦日』(テレビ朝日系)4.4%
『THE鬼タイジ~大晦日決戦in鬼ヶ島~』(TBS系) 1.8%
『RIZIN』(フジテレビ系)4.6%
『笑って年越したい!笑う大晦日』(仮)(日本テレビ系)12.2%
『年忘れにっぽんの歌』(テレビ東京系)1.8%
その他(旅行する、映画を視聴、読書するなど)23.8%

3位となったのは格闘技の祭典『RIZIN』。’15年から大晦日に毎年放送されており、格闘ファンからの熱烈な支持を獲得していた。

2位は新番組の『笑って年越したい!笑う大晦日』。’06年から昨年まで毎年、大晦日に放送されていた『絶対に笑ってはいけないシリーズ』の後継番組が61票を獲得した。

ナインティナインバナナマン、千鳥といった豪華メンバーがMCを務め、生放送される同番組に対して、『笑ってはいけない』の後継番組として“笑い”を期待する声が多かった。

「家族みんなでみれるから」
「唯一見ても良さそな番組だから。」
「笑って新年を迎えたい」
「何かしらのテレビは見たいから」
「好きなお笑い番組を楽しくみたい。」

そして、最も得票数が多かったのはテレビをそもそも見ない“その他”。

奇しくもNHK 放送文化研究所が今年5月に発表した国民生活時間調査で、10~20代の若者の約半数が平日にテレビを見ないという結果を証明する結果となった。理由として挙げられたのは、「面白いテレビ番組がないから」などのテレビ番組への不満の声や、「NETFLIXで韓国ドラマ見たおす」といった他のコンテンツを楽しむ声が多数あがった。

「友人と予定があったので」
「家にいてもおもしろくないから」
「いろんなところに行きたい」
「のんびりしたいから」
韓国ドラマをみたい。」
「映画が好きだから。」
「どれもすごく見たいとは思う物がなかったから」

昨年のNHK紅白歌合戦は2年ぶりに視聴率が40%を越えていたが、今年は果たしてどうなるのかーー。

【調査概要】

実施期間:’21年12月22日から’21年12月23日
調査対象:15歳以上の男女500人
調査方法:WEBでのアンケート
『WEB女性自身』調べ(クロス・マーケティングのセルフアンケートツール『QiQUMO』を使用)