ふるさと納税は肉・カニ・果物など地方の特産品に目が向くが、実は最近、都会の返礼品が熱い!
というのもふるさと納税は、居住地以外の自治体に寄付することで、本来は住まいのある自治体に納めるべき税金を、寄付先に移管する仕組み。私たちにとっては、実質負担2000円で返礼品がもらえるお得な制度だが、税金が流出する自治体はたまったものではない。
「地方には農産物や海産物がありますが、都会には有名な観光スポットや老舗、名店、あこがれの高級ホテルなどがあります。それらが身近に感じられる返礼品はとても魅力的です」
そう話すのは、ふるさと納税歴が10年超という節約アドバイザーの和田由貴さん。
「たとえば東京都墨田区の返礼品で、スカイツリーの“天望デッキ”にあるレストランのお食事券は、“天望デッキ”の入場券もついてお得だと、人気があります」(和田さん・以下同)
スカイツリーは有名だが「まだ行ったことがない」人も多いのでは。ふるさと納税をきっかけに訪ねてみるのもいいだろう。
■チケット類だとかさばらない!
ふるさと納税は1年間に寄付できる上限が、収入や家族の人数などで決まっている。寄付上限が知りたい人は、ふるさと納税サイトで計算できる。
問題は、ここでの1年間は1~12月だということ。まだ寄付枠が残っている人はそろそろラストスパートが必要だ。
「寄付枠がかなり残っている人は、多少高額な寄付になりますが、美容家電など『欲しいけど手が出しづらい』ものもねらい目です」
名古屋市のシャワーヘッドやマッサージガンは注目の的だという。
ほかにおすすめは?
「あこがれの名店はいつも行列ができて買い物するのもひと苦労。でも、ふるさと納税の返礼品なら、待っていれば自宅に届くのもありがたいですね」
横浜中華街で人気店の飲茶セットや、世田谷区の老舗菓子店の焼き菓子セットなどがそうだろう。
物価高のいま、ちょっぴり贅沢なステーキ肉より、普段使いできる豚小間肉などの大容量パックなどを選ぶ人が多いと聞くが……。
「冷凍肉などの大容量パックは、1回で使い切れる少量サイズに小分けしているものを選ぶのがコツです。大容量の冷凍パックだと、解凍した肉を使い切れないことも」
トイレットペーパーなど日用品も人気だというが、収納スペースや冷凍室の容量などを考えると、和田さんはかさばらないチケット類を選ぶことが多いという。
「旅行券やお食事券などは、使うまで楽しみが続くし、思い出も残ります。都会にはいつか行きたい場所がたくさんあるので、ふるさと納税を上手に活用したいですね」