TBSを退社した宇内梨沙アナウンサー(33)が、3月13日にYouTubeで配信された人気動画メディア『ReHacQ』に出演。TBSでは『NEWS23』『ひるおび』『アッコにおまかせ!』などを担当し、幅広いジャンルで活躍していたが、20代に経験したハードワークや退社理由を明かす場面があった。

宇内アナがTBSに入社したのは2015年。入社2年目のときに深夜ニュース枠の『NEWS23』でスポーツコーナー担当に抜擢されたが、「基本的に昼夜逆転生活」だったという。

当時は夕方5時~6時に出社し、夜9時から打ち合わせが始まっていたとのこと。しかしスポーツの試合や練習が深夜に行われることはほとんどないため、出社前に朝から取材に行くこともあったという。

宇内アナは、「練習から行くと朝8時とかに球場に行くんですよ。夜12時に放送が終わって、(深夜)1時、2時に帰って。普通に朝3時に寝て、6時起きとか連日続いてました」と回想。また、オリンピックイヤーとなればますますハードになるといい、「選手の本拠地が地方のこともありますから、その場合は本当に朝5時台、6時台とかの飛行機に乗って、日帰りで夜の放送までに戻ってくる」と明かした。

動画内でMCを務めたYouTuberのドズル氏(35)から「いくらタフでも結構難しくないですか。1日2、3時間睡眠がずっと続くんですか?」と問われると、宇内アナは「あれは20代だからできました。今はできない」と返答。

その上で「その時まだ働き方改革が広がってない。

今はこんな働き方しているアナウンサーは、誰1人いないと思うんです。全く変わりました」と述べ、現在の労働環境は改善されていると伝えた。

■「もう時効だと思って…」宇内アナが明かした過酷労働と体への影響

そんな宇内アナは「過去のことだからもう時効だと思って言いますけど」と前置きし、「もう本当に毎日2、3時間睡眠で」と再び言及。ただ、仕事の合間を縫って仮眠をとることもあったといい、「打ち合わせまで夕方6時に(取材から)帰ってくると、9時まで時間あるじゃないですか。その間ちょっと仮眠とったりはしてましたね」と振り返った。

とはいえ睡眠時間を削っての超ハードワークは、体にも影響を及ぼしたという。睡眠不足や疲労感は外見には現れなかったものの、「本当にハードな時はお休みが月1とかだったんですよ。時効だから言いますけど、その1日の時に熱出ます。体調崩しちゃうんですよ」と告白。続けて、「もう緊張感でずっと走り続けてるから、体が持つんですけど。たまに土日休みになると発熱して倒れたりとかしてました。だからそれぐらい結構、体には負荷がかかってたんだって」と語った。

以前のような過酷な労働環境は改善されたとはいえ、宇内アナは退社を発表する1カ月前にもXで《全く声が出なくなってしまいました》(24年11月9日)とポスト。翌日に出演予定だった『アッコにおまかせ!』を体調不良で欠席し、視聴者から心配の声が上がっていた。

プライベートでは23年12月に結婚を発表しており、動画内では「退社を決意した理由は自分の生活を大切にしたくて」と率直に語った宇内アナ。「20代の頃の私は、もう“10仕事”でよかったんですよね」とし、「30代になったことに加え、今の夫と出会ってから自分の考え方がどんどん変わっていくことに、ここ数年で感じるようになって。この生活を変えなきゃいけないなって思うようになったのは、2、3年ぐらい前からです」とコメント。

土日勤務や夜のレギュラー番組などによって夫とすれ違いの生活を送っていたことから、「このままじゃいけない」と感じるようになったという。また、結婚や出産をした友人たちが年末年始やGWに家族と過ごす様子を見て、自分と比べてしまうこともあったようだ。

宇内アナは、「私はずっと仕事だったので。お休みとかは関係ないので。それが夫とできないっていうのが、なんだか寂しくって。周りの友人夫婦と比較していても。『私ももっとこういう日常の生活を大切にしたいな』っていう思いが芽生えて、『本当にいつ決断するんだ』っていうのをずっと悩んでたんですよ」と打ち明けていた。

退社をして心機一転、ワークライフバランスを整え、充実した生活を過ごせることを願いたい。

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