俳優の横浜流星(28)が主人公・蔦屋重三郎を演じるNHKの大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』。5月11日に放送された第18回の“衝撃シーン”に、視聴者から驚きの声があがっている。
同作は江戸時代の版元で浮世絵師の喜多川歌麿や葛飾北斎、山東京伝らを世に送り出したことで知られる“江戸のメディア王”蔦屋重三郎の生涯を描くエンターテインメントドラマだ。
序盤の主な舞台が、蔦重が育った遊郭街・吉原ということもあり、大河ドラマとしては初めて「インティマシー・コーディネーター」を導入。第1回の放送では、吉原の女郎たちの死体が地面に裸で捨てられるという衝撃的なシーンが話題となった。
第18回は喜多川歌麿の初登場回ということで注目が集まっていたが、冒頭に《番組の一部に性の表現があります》というテロップが流れ、これまでにない異例の注意喚起が行われた。この注意喚起された性表現に該当すると思われる場面は2カ所あった。1つは過酷な性的経験が語られるシーンだ。
(※以下、ドラマの内容に関する記述を含みます)
この日の放送では、蔦重が染谷将太(32)演じる捨吉という若い男と出会う。蔦重は捨吉が描く絵を見て、彼がかつて行方不明になった唐丸だと確信。唐丸は明和の大火で蔦重に命を救われた孤児だった。
そこで蔦重は捨吉が人別(戸籍)を持たず、体を売って生活していることを知る。その後、蔦重が再び捨吉を訪問すると、捨吉は過去に母親から虐待を受けており、7歳を過ぎてから男娼をさせられていたと告白。さらに、明和の大火発生時に、捨吉は家の下敷きになった母を見捨てて逃げ出しており、今も罪の意識を抱えていた。
蔦重はそんな捨吉に手を差し伸べ、自らが経営する書店のお抱えの絵師になることを提案。その後、捨吉には高橋克実(64)演じる 駿河屋市右衛門の養子「勇助」として人別が与えられた。また、蔦重からは「歌麿」という画号が与えられ、ついに絵師・喜多川歌麿が誕生する――。
幼くして体を売らされていたという捨吉の壮絶な過去に、Xでは、
《酷い…酷すぎる》
《唐丸の壮絶な過去を知って涙》
《性描写注意のテロップはそういうことか》
などと、驚きの声があがっている。
さらに、この日は尾美としのり(59)演じる朋誠堂喜三二が「腎虚」(男性特有の病)に見舞われるというエピソードも。
病のため筆が進まずにいた喜三二がある晩目を覚ますと、下半身の一部が大蛇に化けて暴れまわり、医者から「好色の気がこのような化け物になった」と説明される。危うくそれを斬り落とされそうになったところで目が覚め、夢だったと気づく――という話だ。
このシーンでは大蛇をCGで表現し、突如としてファンタジー映画のような演出に。これまでの大河ではまず見られなかった性表現とあって、こちらも視聴者の間で衝撃が走っている。
《まさかの大蛇www》
《突然八犬伝みたいな特撮始まった》
《それにしても今日のべらぼうは攻めすぎやろ、大蛇のシーン、笑ったわ》
斬新な演出がたびたび話題となる『べらぼう』。これまでの放送回を上回る、さらなる衝撃的なシーンが今後も用意されているかもしれない。