「6月いっぱいで、亀山さんが退任するという情報がフジテレビ社内を駆け巡っています。亀山さんといえば『踊る大捜査線』シリーズの生みの親として知られています。
そう語るのはフジテレビ関係者。
バラエティ畑出身の港浩一氏(73)、トレンディドラマの旗手だった大多亮氏(66)など、“フジの顔”が次々と退任しているなか、6月の人事が注目を集めているという。
亀山千広氏(68)は2013年から4年間、フジテレビ代表取締役社長を務め、2017年からBSフジ代表取締役社長を務めている。
「昨年秋、“踊るシリーズ”として12年ぶりに公開され、大ヒットした映画『室井慎次 敗れざる者』『室井慎次 生き続ける者』では4人の製作者の筆頭に名前を連ねています。BSフジ社内では“亀山案件”とも呼ばれており、社員も『亀山さんが張り切って陣頭指揮をとっているし、失敗はできない』と語っていました。
亀山さんは2026年に公開予定の新作映画『踊る大捜査線 N.E.W.』にも関わっているそうで、一部では“コンテンツ制作のアドバイザーを務める予定”とも報じられています」(前出・フジテレビ関係者)
中居氏の騒動による“スポンサー離れ”のダメージは大きく、フジテレビ親会社のフジ・メディア・ホールディングス(HD)が5月16日に発表した2025年3月期連結決算は、純損益が201億円の赤字だった。もちろんBSフジも“減収減益”は免れなかったという。ただ亀山氏の退任の理由は経営不振ばかりではないようだ。
「中居氏の事件が起こったのと同じ2023年6月2日に、亀山さん自身も若手社員との会合を開いていたことが発覚し、会社から注意を受けていたと、今年4月に報じられました。
台風の影響で公共交通機関が夕方から計画運休を決めた夜、都内にあるBSフジの取締役の自宅へ、亀山氏が若手女子社員3人を誘って訪れていたというもので、社内でもかなり問題視されているのです。
社長を退任した場合、亀山さんはどういう形で新作『踊る』に関わることができるのか、映画は予定通りに製作できるのか、フジテレビの社員たちも戦々恐々としています。厳しい状況が続くフジにとっては、『踊るシリーズ』は数少ない希望の1つですからね……」(前出・フジテレビ関係者)
亀山氏は、『室井慎次 敗れざる者』の冒頭で室井が歩いてくるシーンについて、インタビューで次のように語っている。
《僕にとっては(フジテレビの)社長を辞めるとき、任を解かれるときにわずか数メートルの廊下を歩いているときとリンクするんです。(中略)あのフラッシュバックする映像をつけようと監督と話をしたのは、つまり「君はもういらない」と言われるとき、本人も薄々気づいてきているはずなんですよ。突然「えっ?」ではないはずだと》(『映画.com』2024年12月4日付)
亀山氏は再びフラッシュバックを感じているのか。