女子SPA!で2024年2月に公開された記事のなかから、ランキングトップ5入りした記事を紹介します。(初公開日は2024年2月22日 記事は取材時の状況)

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 初日即完売の理由は?

今年のスタバ「桜グッズ」がなんだか不評なワケ。オンラインで唯...の画像はこちら >>
 食文化研究家のスギアカツキです。
『食は人生を幸せにする』をモットーに、食トレンド、スーパーマーケットやスタバ、ダイエットフード、食育などの情報を“食の専門家”として日々発信しています。

 スタバでもっともはなやかな季節がやってきました。それは、一足先に春気分を楽しめる「SAKURAシリーズ」。中でも桜モチーフのグッズは毎年即完売となるほど大人気になっています。そして今年も2月15日からオンライン先行で桜グッズが登場しました。

 ところが、X(旧Twitter)上での反応を見てみると、「デザインが微妙」「全然キュンとこなかった」「パステルカラーじゃなくてビビットカラーかぁー」といった具合。
いったい、何が起こっているのでしょうか……。

 そこで今回は、SAKURAシリーズ第1弾をリアルにリサーチ。一部で不評の声が上がった理由や、オンラインで唯一即完売となったアイテムの魅力を検証しながら、スタバマニアから見た“オススメしたい2つのトピックス”をご案内したいと思います。

お花見を楽しもうというメッセージが表現されたデザイン

今年のスタバ「桜グッズ」がなんだか不評なワケ。オンラインで唯一即完だったグッズからわかること/2024年2月トップ5
SAKURA2024マグカラフルペタル355ml 2450円
 今年のSAKURAシリーズのコンセプトは「CHEERS to SAKURA」。今年こそは思いっきり笑ってお花見を楽しもうというメッセージが、グッズのデザインにわかりやすく表現されています。

 わかりやすいのは、「SAKURA2024マグカラフルペタル355ml」(2450円)。ビビッドカラーで彩られた桜の花びらが大胆に描かれ、縁のゴールドカラーがアクセントになっています。


今年のスタバ「桜グッズ」がなんだか不評なワケ。オンラインで唯一即完だったグッズからわかること/2024年2月トップ5
カラフルな桜をあしらったグッズがずらり

やさしい色・柄が好まれる時代には、派手すぎる?

今年のスタバ「桜グッズ」がなんだか不評なワケ。オンラインで唯一即完だったグッズからわかること/2024年2月トップ5
SAKURA2024カーヴドステンレスボトルカラフルペタル355ml 4600円
 一言でいえば、派手。ここ数年の桜デザインの中でも非常にインパクトのあるデザインでしょう。他のタンブラー類やリユーザブルバッグを見ても同様で、トレンドのパステルカラーとは対極にあるようなパキッとカラフルな桜が店内中で満開になっています。

 これらのデザイン、個人的には好きではありますが、もうすこし冷静にとらえてみると、日常にしっくり溶け込むような淡い色味ややさしい柄が好まれる今の時代には、好みじゃないと感じる人が出てきてもおかしくはありません。

今年のスタバ「桜グッズ」がなんだか不評なワケ。オンラインで唯一即完だったグッズからわかること/2024年2月トップ5
SAKURA2024保冷クラフトペーパーショッパーS 2350円


オンラインで即完売だった唯一のグッズでわかることは?

今年のスタバ「桜グッズ」がなんだか不評なワケ。オンラインで唯一即完だったグッズからわかること/2024年2月トップ5
3WAYステンレスタンブラーSTANLEYグリッタービビッドピンク473ml 4600円
 では広く好まれるデザインのツボとは、いったいどのようなものなのでしょうか? 2月15日からオンラインで先行販売されていたグッズの売れ行き動向をみていくと、その答は明確に浮かび上がってきます。

 唯一即完売となったのは、「3WAYステンレスタンブラーSTANLEYグリッタービビッドピンク473ml」(4600円)でした。

 ズバリ、柄が控えめもしくはゼロであること、ホリデーシーズンにも大人気だったグリッター塗装であることの2点。これからの季節に好まれるアイスドリンクを想定した仕様であることも、選ばれる理由になったと考えられます。


 このタンブラーが気になる人は、完売しないうちに店舗に行くべきでしょう。そして実はスタバグッズを長く見ている私が自信を持ってオススメしたいトピックスが2つありましたので、その話に移りたいと思います。

カップ型タンブラーと特大タンブラーに注目

今年のスタバ「桜グッズ」がなんだか不評なワケ。オンラインで唯一即完だったグッズからわかること/2024年2月トップ5
SAKURA2024ステンレスTOGOカップタンブラーカラフルペタル355ml 4400円
 ひとつ目は、カップ型のタンブラーのフタが改良されたこと。これまではある程度強い力で飲み口を引っぱりあげる形状だったのが、スライドするだけで開くようになりました。これは使い勝手の面で考えると、大きな進化と言いたいレベルです。

今年のスタバ「桜グッズ」がなんだか不評なワケ。オンラインで唯一即完だったグッズからわかること/2024年2月トップ5
従来採用されていたカップ型タンブラーのフタ。今回新たに採用されたスライド式はエレガントで使いやすさは抜群です
 そしてもう一つは、アイス専用の「SAKURA2024コールドカップタンブラースパンコール651ml」(2600円)がデザイン面とコスパでイチオシであるということ。


今年のスタバ「桜グッズ」がなんだか不評なワケ。オンラインで唯一即完だったグッズからわかること/2024年2月トップ5
SAKURA2024コールドカップタンブラースパンコール651ml 2600円
 はじめてこの特大ベンティサイズ仕様のタンブラーを見た時、「誰が使うのよ!?」と一瞬疑問を抱きましたが、オフィスや自宅でのデスクワーク時のアイスドリンクに最適であることに気がつきました。

 冷たいドリンクをたっぷり入れて、水滴がつくことなくゆっくり味わえる体験は、“使ってみたら便利”を実感させてくれるのです。またグリッターとは異なりつつも、今の時代に好まれるキラキラ感や色味をしっかり押さえてくれています。

今年のスタバ「桜グッズ」がなんだか不評なワケ。オンラインで唯一即完だったグッズからわかること/2024年2月トップ5
今回のグッズの中で、私がもっとも気に入ったのが「SAKURA2024コールドカップタンブラースパンコール651ml」でした
 第1弾の元気な世界観には、季節の移り変わりをはっきり感じさせてもらいましたが、第2弾は違うテイストが登場しそうですよね! 今回残念だった人も、楽しみに待ちましょう。

<文・撮影/食文化研究家 スギアカツキ>

【スギアカツキ】
食文化研究家、長寿美容食研究家。東京大学農学部卒業後、同大学院医学系研究科に進学。
基礎医学、栄養学、発酵学、微生物学などを学ぶ。現在、世界中の食文化を研究しながら、各メディアで活躍している。女子SPA!連載から生まれた海外向け電子書籍『Healthy Japanese Home Cooking』(英語版)好評発売中。著書『やせるパスタ31皿』(日本実業出版社)が発売中。Instagram:@sugiakatsuki/Twitter:@sugiakatsuki12