女子SPA!で2024年2月に公開された記事のなかから、ランキングトップ5入りした記事を紹介します。(初公開日は2024年2月4日 記事は取材時の状況)

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 恋愛とはいつも、思いがけず始まるものです。


 今回話を聞いたのは、都内在住の田中沙知さん(仮名・37歳)。新年早々に失敗したという、恋愛体験談を教えてくれました。

営業職8年のバリキャリウーマン

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 沙知さんの職場は、大手の不動産会社。営業職として働いて8年目の沙知さんは、今まで夢中で働いてきたことで恋愛のチャンスを逃してきたそう。

「本当に仕事が楽しくて。営業の仕事って結果が目で見えるんですよ。営業成績がそのままお給料に反映されるので、やりがいがあって、毎日何時間残業しても平気なくらい。
私、自分でもワーカーホリックだと思います」

周りは年配男性ばかり

 同じフロアには、営業職歴の長い40代や50代の年配男性ばかり。沙知さんは特に相手を探していなかったので、なんとも思っていなかったそう。

「職場ではおじさんに囲まれています。でも、だからこそ私がお客さまに若い女の営業は珍しいと思われて営業成績が上がっているのでは……なんて考えたりもしていました」

 職場での出会いはこれまでも皆無でした。そもそも、恋愛をしたいという気もしもなかったそうです。

3フロア合同の新年会へ

酔った勢いで50代上司とイイ感じになったけど…押し倒された瞬間に気分が萎えたワケ/2024年2月トップ5
飲み会
「普段は飲み会に誘われても早く帰って寝たい気持ちが優って断っているんですが、今年はたまたま3フロア合同の新年会があったので参加しました。会場も仕事帰りに行ける近くの居酒屋だったので、夕飯がてら少し寄って行こうかなと」

 ところが、3フロア合同の新年会は予想以上に盛り上がったそうです。

「別フロアに、結構若い子がいて盛り上げようと頑張ってくれたようです。
着席もローテーションして、いろんな人と話せるように工夫されていましたね」

酔っ払って上司を連れ込んでしまい

 新年会の盛り上がりから、ついお酒が進み、かなり酔いが回ってしまった沙知さん。新年会が終わる頃には泥酔してしまい、一緒に新年会に参加した直属の上司が家まで送ってくれることになったそうです。

「50代の上司で、バツが付いていますが、今は独身なんです。仕事ができるから普段からすごく頼りにしていて、あの日も私と一緒にタクシーに乗ってくれました。私が酔っ払いながら道順を話したのをなんとなく覚えています」

 家に着くと、マンションの前まで送ってくれた上司に謝るついでに抱きついてしまったという沙知さん。まったく恋愛対象ではなかった50代の上司に抱きついたのは、酔っ払った勢いだけだったそうです。

部屋に誘うと突然襲われて

酔った勢いで50代上司とイイ感じになったけど…押し倒された瞬間に気分が萎えたワケ/2024年2月トップ5
抱き合うカップル
「普段お酒を飲まないので、フラフラしていました。それから、寒くてなんだか誰かに抱きつきたくなってしまいました。
これまでずっと仕事ばかりしていたので、頭のネジが突然弾けて飛んでしまったのかもしれませんね」

 部屋に入ると、上司も興奮気味で沙知さんに襲いかかってきたそうです。

「ベッドに倒されて、なんだかいい感じになったんです。でも……その日私、ブラトップの上にベージュのヒートテックを2枚重ねて着ていたんですよ……。それから、寒さに弱いので腹巻き付きのパンツを履いていました。もう、恥ずかしくて恥ずかしくて……。一気に酔いが覚めましたね」

 ブラトップにヒートテックの重ね着、そして腹巻き姿の沙知さんを見て、上司のテンションが下がったのを感じたという沙知さん。


テンションガタ落ちで終了

「私から誘っておいて、本当に申し訳なかったですが、本当に一瞬で酔いが覚めてしまって。そもそも私、上司と何やっているんだろうって。上司に謝って、その日は帰ってもらいました」

 そして翌日、何もなかったように沙知さんは出勤したそう。上司も何もなかったかのように話してくれたことには安堵したそうです。

「でも、それからやたらと上司が気になってしまって。この気持ちは恋なのか、そうでないかわかりません。
ただ、あの日失敗した分、毎日ちゃんとした勝負下着を着けるようにしています。そしていつか、あの時のリベンジをしたいと思っています」

 沙知さんに少し灯った恋心。次は酔いが覚めない展開を祈ります。

<取材・文/maki>