緒方あきこさん(仮名・35歳)さんは自分に関心を持ってくれない夫との生活に疲れ、気分転換に同窓会へ。久しぶりに顔を合わせた同級生と関係をもってしまいました。
平穏な夫婦生活に物足りなさを感じて同窓会に参加
あきこさんは3年前、夫・雄二さん(仮名)とマッチングアプリでの出会いをきっかけに結婚。結婚当初は幸せな日々を過ごしていましたが、一緒に住む期間が長くなるにつれ、夫婦関係に悩むようになりました。
「夫は私がどこで何をしていても、気にしなくなりました。付き合っていた頃とは違って、全然束縛してくれない。好きにやっていていいよという感じ。
雄二さんが寄せる「信頼」を誤解し、「私への関心が薄れた」と受け取ったあきこさんは平穏な日々に物足りなさを感じるように。そんなとき、同級生からLINEで同窓会を開催する知らせが届いたのです。
「前、同窓会をしたのは25歳くらいのときでした。10年経って、みんながどう変わっているのかも楽しみだったので、参加することにしました」
再会した同級生とLINEを交換
「学生時代、大介くんはクラスのムードメーカーでした。私も目立つタイプだったので、話す機会は多かったんですが、彼のかたわらにはいつも幼馴染の女の子がいたので、恋愛に発展することはありませんでした」
学生時代と変わらず、話しやすい雰囲気の大介さん。
大介さんは静かに話を聞いた後、「分かる。俺も結婚して3~4年経ったけど、嫁には男として見てもらえてない気がして悲しいし、気が強くて心が折れてる……」と吐露。2人は、同じ悩みを持つ者同士、愚痴ろうとLINEを交換しました。
夫婦仲の愚痴を言い合ううちに距離が縮まり……
その後、大介さんから日常的にLINEが届くように。そこには奥さんの愚痴に織り交ぜ、「あきちゃんみたいな人と結婚すればよかった」「同窓会に来たメンバーの中で一番きれいだった」などの甘い言葉も綴られており、あきこさんもまんざらではない気持ちになってしまったそう。「夫からは容姿なんて褒められないので、女として見られていることが嬉しかった。
徐々に距離を縮めていった2人は同窓会から1ヶ月後、ホテルへ。不倫がスタートしてしまいました。
火遊びのつもりで甘い嘘も……
「でも、彼には1歳にもならない娘がいたので、本当に離婚なんてしないだろうなと思っていたんです」
そこで、あきこさんも調子を合わせ、「私はいつ、夫と離婚してもいい」「早く一緒になりたい」と会うたびに、甘い嘘を吐いていました。
不倫相手が本当に離婚しちゃった!
「びっくりしました。本当に離婚してしまうんだ……と。慰謝料を取られるのは嫌だから不倫のことは言わず、性格不一致で押し切ったと言っていました」
大きな決断を下した大介さんは「もともと壊れていた関係だったから、けじめをつけられてよかった。あきちゃんも早く離婚話してきなよ」と、スッキリした顔で言ってきたそう。あきこさんはその時初めて、1組の夫婦を壊してしまったことに罪悪感を抱きました。
「離婚して」の催促が止まらない日々
そう話すあきこさんは、大介さんからの「早く離婚して」という催促が止まない日常に辟易しているのだとか。
<取材・文/古川諭香>
【古川諭香】
愛玩動物飼養管理士・キャットケアスペシャリスト。3匹の愛猫と生活中の猫バカライター。共著『バズにゃん』、Twitter:@yunc24291