お墓参りの作法や先祖供養の風習は、地域や家庭によってさまざま。自分にとっては当たり前のことでも、別の土地では思いもよらない方法で行われていることがあります。


佐藤美咲さん(仮名・34歳)は結婚後、初めて義父母とお墓参りに行ったとき、思わぬ光景を目の当たりにし、困惑してしまいました。

結婚後に初めて義父母宅のお墓へ

「ここでやるの? お墓だよ…」義父母が墓参りで始めた“まさか...の画像はこちら >>
美咲さんは昨年、結婚したばかりの新婚さん。九州地方に住む義父母とは別居していますが、夫の希望により、お盆や年末年始などの長期休暇には夫と共に義父母宅へ帰省しています。

昨年の夏は初めて、義父母や夫と一緒に義父母宅のお墓参りに行くことになりました。ただ、義父から「夜の8時30分から行こうね」と言われたとき、美咲さんは少し違和感を覚えたそうです。

「うちの親は日中や夕方にお墓参りに行っていたので、夜にお墓参りなんて珍しいなって。でも、暑さが厳しいから夜にしたのかもと思い、黙って義父に従いました」

お墓で花火をし始めた義父母たちに仰天!

「ここでやるの? お墓だよ…」義父母が墓参りで始めた“まさかの行動”。34歳女性が夫に本音を伝えると…
※AI生成画像を使用しています。
午後8時30分、一家は自宅から徒歩2分ほどの距離にあるお墓へ。義父母は手慣れた様子で線香をあげ、手を合わせ始めました。

「私も真似して、墓前に手を合わせました。なんだか、本当に家族の一員になれたように思えて嬉しかったです」

家族全員が手を合わせ終わり、お墓参りは無事終了……と思いきや、その直後、信じられない出来事が……。義父は「じゃあ、いつものアレやるか」と車へ戻り、トランクから手持ち花火を取り出したのです。

思わぬ出来事に美咲さんは仰天。戸惑いを隠せず、「ここでやるの? お墓だよ……?」と夫に尋ねました。

すると、夫は「うちは、これが恒例行事なんだよ」と笑ったそう。
義父は「うちのご先祖様は賑やかなほうが好きだからね」と言い、花火に火をつけ始めました。

「義父が持ってきたのは、夏休みに親子が買うような花火パック。少し音もしたので、近所迷惑になるかもとヒヤヒヤしました」

お墓参りを機に義父母との関係はギクシャク

「ここでやるの? お墓だよ…」義父母が墓参りで始めた“まさかの行動”。34歳女性が夫に本音を伝えると…
花火が終わると、義父母や夫は「今年もいい供養になったね」と談笑。その後は、お墓で家族写真を撮影し始めました。

「お墓参りって故人をひっそり弔う行事だと思っていたので、価値観のズレに驚きました」

お墓参りで抱いたモヤモヤは、自宅に帰ってから消えず。ひとりで抱えることが苦しくなった美咲さんは夫に「お墓で花火をするって、初めての経験で衝撃的すぎたんだけど……」と自分の気持ちを打ち明けました。

すると、夫は不機嫌に。「供養の形ってそれぞれの土地で違うから、安易に口出ししないほうがいいよ」と注意されてしまいました。

「しかも夫は、私がお墓参りの仕方に不満を持ったことを義父母に話したんです」

そのため、昨年末に義父母宅へ帰省したときには気まずい空気に。義母から「最近の人って、自己主張が強いのね。舅や姑に意見が言えなかった私たちの世代では考えられないことだわ」と嫌味を言われてしまいました。

「次の帰省は、今年のお盆。
夫は夫婦で絶対に帰省したい人なので、自分が育ってきた環境とは違う義父母たちのお墓参りにどんな気持ちで同行すればいいのか、今から悩んでいます」

美咲さんが驚いた義父母らのお墓参り。実はそうした風習を持つ地域は存在しており、義実家にとっては大切な先祖供養の一環でした。

生まれ育った土地の風習が違ったことから生まれてしまった、義父母との溝。美咲さんの経験談を知ると、冠婚葬祭などに参加する際は、事前のコミュニケーションが必要だと再認識させられますね。

<取材・文/古川諭香>

【古川諭香】
愛玩動物飼養管理士・キャットケアスペシャリスト。3匹の愛猫と生活中の猫バカライター。共著『バズにゃん』、Twitter:@yunc24291
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