(台北 16日 中央社)先週、首都圏と桃園国際空港を結ぶMRT空港線の開業が2年後に延期されることが決まったことを受け、葉匡時・交通部長は15日の国会質疑で交通部は今年2013年10月までの延期については了承しているが、2015年末までの再延期に関しては丸紅商事に賠償を請求すると述べた。

葉部長は桃園捷運公司ですでに雇い入れている職員の仕事や給与について、人員募集は1年以上前に中止しており、現在雇用している100人余りは研修中だと説明、また、丸紅が10日公式サイト上で工事の遅延の原因を交通部高速鉄路工程局が100回以上設計変更を要求したことにあるとしていることについて、実際に100回以上設計の変更を要求したのは丸紅で、高鉄工程局の方から変更要求を出したのは10回余りに過ぎないと反論した。


さらに、台湾側の土木建築工事の遅延が丸紅の機械電気系統の工事の遅れにつながり、しかも工期延期の決定は高鉄工程局が行ったものとの丸紅の指摘について、葉部長は土木工事は物価高騰などの原因で遅れたものだが、これら遅延の可能性は最初から考慮に入れられていると強調、今年10月の開通が達成できなかった場合、桃園捷運公司の損失を考慮し、丸紅に対し必ず賠償を求めるとした。

(汪淑芬/編集:谷口一康)