(台東 26日 中央社)台湾・中央山脈の稜線にあり、登山客の間では「天使の涙」の名前で高山の人気スポットとして知られる嘉明湖(台東県海端郷)でテントの違法設営があるとして苦情が寄せられていたのを受け、林務局台東林区管理処や地元警察が取り締まりに乗り出した。現在、湖畔は元の美しい姿を取り戻している。


嘉明湖は海抜約3310メートルで、台湾では3520メートルの雪山翠池に次いで2番目に高い位置にある湖。長さ120メートル、幅80メートルの楕円形で湖面がコバルトブルーに輝いていることから「天使の涙」との別名を持つ。日本統治時代は「シヌべシ池」と呼ばれた。

地元の向陽派出所によると、一部の違法業者がこの湖の周辺の国有林地でテントを張り、土地や景観を破壊していたが、林管処や森林警察と協力して先日テントを撤去。湖畔は元の姿に戻ったという。

同派出所では今後も不定期にパトロールを行って違法行為を取り締まるとしており、登山客にも違法テントを見かけたら通報するよう協力を呼びかけている。


(盧太城/編集:谷口一康)